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Ni・書籍「アナロジー思考」メモ

私は、16タイプ性格診断でいうところの「INTJ」を自認している。自認の理由としては、ユングが提唱した心理機能の内向的直観機能Niを小さい頃から多用している点、加えて外向的論理、Te(実際は内外両方の論理機能を往復している感じだが)をツートップに機能させ「Niの着想→Te+Tiで思考→Teで行動→完了→Niに戻る」というサイクルで日常生活を営んでいる点にあるからである。

そして私は、INTJの主機能であるNiについて考えているうちに、書籍で得た知識や経験則から、あるとき直観が無意識における抽象化思考であることを悟り、それ以降、全くの主観ではあるが、Ni(内向的直観)とは、時間概念を包摂する抽象化メカニズムそのものであると勝手に結論づけている。そうすると今度は、抽象化とは何であるか、抽象化を知ることでNiの理解を更に深めることが出来るのではなかろうか、といった思いを馳せるようになってしまった。

話は変わるが、以前より、私は細谷功氏の書籍を図書館で借りて読んでいる。細谷氏は、地頭力や思考力、具体と抽象をテーマにした著書を、多数、世に送り出されているビジネス書界隈において高名な著述家である。

例えば、正解の無い問いに対する解法のアプローチ(概算や概観を求めたり、複雑な事柄をざっくり捉えること)として、著書「フェルミ推定」では、解き方のプロセスが紹介されており、論理的分析力や具体と抽象を駆使した発想力の組み合わせからなる思考応用力の手法が示されている。これら考え方のプロセスを私も日頃から用いていたこともあり、この本を読んだときは大変に合点がいったことをよく憶えている。といっても、私の場合、ざっくりし過ぎ+数学的素養ゼロのため、解法のアプローチが進学やビジネスの場面においては全く機能しなかったが…。

今回、ざっくりメモった、書籍「アナロジー思考」(東洋経済新報社)では細谷氏が、抽象化思考という抽象概念を、いかに具体的な用語や図解で読者へわかりやすく伝えられるか、全編にわたり相当に心を砕かれて書かれたことに違いない、と私はいたく想像している。

人が抽象化思考を身に付け、具体と抽象の世界を行き来することで飛躍的な成長を遂げられる点を細谷氏は熟知しており、抽象化思考が多くの人に受け入れられることで社会全体の真の発展、成熟が進むことへの強い確信がある故だとこれまた勝手に推察している。

私には、これら汎用性の高い思考法が主にビジネスやマーケティングの分野で用いられていることが専らであり、日常の人間関係や自己理解、自己成長の機会において十分に活用されていないと感じるし、それは、甚だ勿体なく、オーバーかもしれないが大きな社会的損失にあたるようにすら思えて仕方がない。

本来、抽象化思考は、国内における初等教育の段階から、長期的なスパンで涵養しなければならない最重要概念であるにもかかわらず、戦後70年以上、まもなく80年を迎える現在においても、未だ、おざなりにされている点に、私は、内心、未必の故意を禁じ得ないし、現在、日本が置かれているすべての状況がここに帰結するような気がしてならない。

話が大きく脱線してしまった。とにかく、この抽象化思考、アナロジー思考をもっと肌馴染みの良い代物、扱いやすいコンテンツに変換できないか、私の拙い語彙力でなんとか表現できないものか、日夜と言ったら言い過ぎだが、ヒマさえあればモクモクと考えている次第なのである。

と考えたところで一向に内容がまとまらないため、ひとまず本書の中から気に留めた事柄をメモとして書き出しておこう。これらに「#ハッシュタグ」を付けて、無意識領域にしまい込むのだ。ぬか床や味噌のように、一旦、寝かせておいて時々かき混ぜるのが良い。言葉や概念が、冷暗所で発酵と熟成を遂げ、あるとき、ひらめきとか、着想とか、思い付きとかビジョンという形で生成され、芋づる式にスルスルと無意識領域から意識領域に浮上し、私に何らかの示唆を与えてくれる。そういった要領で頭の片隅に保管しておくのだ。                         

■書籍 アナロジー思考からのメモ、抜出し、(→‥‥は私のつぶやき)
・アナロジー思考を「骨までしゃぶる」→細谷氏の気概を感じる、感動!
・アナロジー思考は日本語で「類推」のことである
・既知の事象の理解を未知のものに応用する
・二つの世界の比例関係であり他から借りる発想、利用した思考法
・アナロジーの目的は自分自身の理解、他人への説明、新しい発想
→自分を理解したい、人に伝えたい、新しいものを生み出したい人が身に付けれる思考法、故に探求心、懐疑心、創造力に対する動機付けが大事
・構造やものの見方、考え方を借りてくる
→借りてくるには時空を操作すること、時空の概念を操ることが抽象化の肝
故に時間や空間は概念のなかで縮めたり伸ばせること、世界はひとつではないことの認識が前提にないと抽象化の次元は上れない
・アナロジーは演繹的推論や帰納的推論とは異なる仮説的推論である
→ゴール(仮説をたて)逆順に組み立てる、視覚的想像力が役に立つ
・アナロジーの基本は構造的類似点を探すこと
→パターン認識、似たもの探しゲーム、なぞかけ、パズルが役に立つ、子供は「橋と箸」「川と皮」同音異義語を探す。公園で似たような形や色の葉っぱやドングリを見つけると良い。
・表面的類似はモノマネやパクリの域に留まる→おやじギャグ
・構造的類似は謎かけゲーム
・異なる物をつなげる力、つなげるには「遊び」が必要
・すべてのことを自分の関心毎に関連付ける
・抽象化したレベルで記憶する→タグ付けして引きだしにしまう
・抽象化思考力を身に付けるとは
→共通点探し→アナロジー→置き換えること
・アナロジーは状況証拠であり物的証拠ではない
→事実的、具体的な検証により評価しなければならない、バイアスや思い込みに注意
・アーキテクチャ=全体構成・構造→「構」の文字が好き、憧れている                    

記事の体を全く成しておらず大変に申し訳ないですが、抽象概念をどのように自分の頭のなかで咀嚼してゆくか、自分なりの概念を形成してゆくのか、メモ的なその過程も示すことで、Niの輪郭や直観、抽象の概念に近付けるのではないかと考えた次第です。

相変わらず手前勝手な思考ではありますが、モクモクとその考えをふくらませ、自分なりの「Niと抽象」の枠組みを作り上げたいと思う今日この頃です。お目通しをいただきどうも有難うございました。      

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