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ブルベウインターサングラスでキメる

私は通勤で、毎日、田んぼ沿いのデコボコ道や川の土手っぺりを1時間ほど爆走するのでサングラスは手放せない。冬の朝の斜めの日差し、オレンジの西日、真夏の強い太陽光。日差しのせいで、運転中の視野は低下するし、目には紫外線が天敵だし、過酷な夏に対峙するが如くサングラスを新調してみた。                       

そして、今回は、運転に支障のないよう濃いレンズを選んだ。ただ、黒いだけのレンズでは物寂しいので青みがかった色をあえて選んでみた。しかも、女性の方なら大体ご存じのパーソナルカラー分類でいうところの「ブルベウインター」、グッと濃いい濃紺のサングラスである。           

このブルべウインターのサングラス、眼鏡屋さんで選んだときにはわからなかったのだが、これがホントすごいのだ。              

何がすごいって、青みの強いサングラスを屋外でかけると、目に映る景色ぜんぶがめちゃめちゃクリアにクッキリと立ち上がってくるのだ。日中の太陽光線と青色の効果で、陰影がはっきりついて、光と影のコントラストが際立つようだ。真夏の青空はより青く、高く。白い入道雲はより躍動的に。そして風にそよぐ街路樹の樹影ときたら、もはや、モネかゴッホか、というくらい見慣れた通勤風景がかけた瞬間にリアル印象派の景色へと変貌を遂げるのである。                       

通勤とはいえこんな景色のなかを車で走らせていたら、さしずめバーチャルドライブである。憂鬱な月曜の朝も、すっかり気分爽快で、このまま車を引き返し、海岸や山岳のドライブへ行きたくなってしまう。というのは気分だけ、当然、会社の呪縛に囚われ行けやしないけれど…。         

それが、とっておきのブルベウインターサングラスを外すと、一転、景色はイエベ化する。すべてのものが突然に黄ばんで色褪せてしまい、少しのあいだ、世界はとっても味気ないものに見えてしまうのだ。といっても、これは学生の頃に理科の授業で習った「暗順応と明順応」と同じ作用であって、いわゆる視覚の生理反応の一種である。

でも、本当に残念なほどに景色が陳腐に見えてしまうのである。あれほど生命力に満ちた世界であったのに…。ああ、ブルベウインターサングラスをかけるだけでお手軽に得られる色鮮やかな視覚的感動と迫りくるこの多幸感。あれ、なんだろ、これって、なんだかどうも何かに、何かに似ている……。  

この感覚、これって、まさかドラッグ、クスリ、薬物ですか、もしかして?いやいや、これは完全なる私の妄想。似ているかどうかも知る由もないはず。なぜなら、私はドラッグを一度たりとも使用したことが無いのだから。

なので、あくまで私的な体感上のコトなので、なんの確証も無いけれど、一応、真顔で言っておく。

「このたび、私の認識世界のなかだけではありますが、ブルベウインターサングラスを安全、フリーの絶対合法ドラッグとして世界で初めて認証することを決定いたしました。」                            

この絶対合法ドラッグの特筆すべき点は、かけるだけで直ちに異世界へ誘われ、万華鏡のごとくその美しさに浸ることが出来る点にあり、しかも一切の副作用や中毒症状の出現、依存状態に陥ることのない安全性が保証されているところ。このサングラスをかけ、是非、バキバキにキメてほしい。

まだまだ残暑が厳しい今日この頃、今年は私もサングラスを買おうかな、と悩んでいらっしゃる方は、騙されたと思って、一度はブルベウインターサングラスを夏の屋外でかけてみてほしい。このサングラスの効能のすごさを必ずや実感していただけると確信している。(※個人の感想です)           

以上、内向的感覚強めにお伝えしました。お目通し有難うございます。                     


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