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140字小説『また逢える』

目を開けたら、草原に立っていた。
小高い丘に、大きな木。
そこから向かってくるのは。
ああ。
元気だ。
楽しそうに走ってる。
良かった。
「楽しい?」
わん。
「もうどこも痛くない?苦しくない?」
わんっ。
全速力で駆けてゆく。
ごめんね、何もしてあげられなくて。
でも元気なんだね。
良かった。

また逢おうね。

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