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匙加減って難しいよね(前世感想その2)

上唇の内側に四つも口内炎できてる俺です。
俺覚えてるよ、前回ウィズに対してキレ散らかしたことをね!!!!!
さて今回も長くなったらごめんやでやけど反省はするつもりないので諦めて最後までお付き合いください。

あのさあ、好きな子の自覚ない奴ほどいじめっ子になりがちだけどそういうのやめよ???小学生で卒業しようなそういうのは????
まーーーーじでウィズが拗らせてて好きな子に好きって言えない男子っつか眠たいのに寝れなくてぐずってる赤子みあるシーンが多いんすよ!!!!

本編、前回の感想でも述べた通り、それぞれの前世の記憶を絡めながら話が進んでいく。しかし当然アウトには記憶がない。だからウィズが時折見せる表情にオブを滲ませても、アウトがなつかしいと浸ることも、本来ならウィズに重ねたであろう過去の日々を振り返ることもない。
ウィズもまた、日々接していく中で、アウトがインの現世なのかを、無意識に探っているのかもしれない。
でもこのウィズが自制心が強いっつか、自戒が強いっつか
オブだけの大切なインとの記憶を、アウトのどこにも繋げたくないように見えてしまう。
よくあるじゃん、「まさか、そんなはずは」みたいなセリフを口にする場面
でも当然今後の展開を予測するようなセリフは作中に使われておらず、その場面の空気感と展開によって、ウィズが無意識下で“一つのまさか”を心に宿してインを見つめている。というシーンを肌で感じる。
目の前に本人たちがいて、ドラマのように動いてやり取りをしているわけじゃないのに映像で浮かぶ。それを小説でやってのけるはいじ先生まじスタンディングオベーション

だいきちはまだ全巻読了してないから、読み終えたところから感じたことや、特に見事としか言いようのない表現方法だったりは忘れずに鮮度のある状態で読者にお届けしたい。それ故この先の語りの答え合わせはまだ先になってしまうのだけれど!!!!!

読者が焦ったく思うほどアウトに対して無意識の慎重さをウィズが抱くのは、オブである前世で起こったトラウマのせいだし、ウィズの自戒的な性質もそこからきていると思う。
このトラウマというのはぜひ本編を読んで確認してもらいたいので言わないが、例えるなら一つの要因はオブとインの育ちの違い。
オブはインのことをうざったく思っても、決して全てを嫌いになれるわけじゃなかった。ただインが、オブが自分を守るために引いた一線を、軽々と跨いでしまうからびっくりしただけ。
本当はインの瞳に映る自分の小さな変化だって気がついていたはずなのにだ!
オブは自分からインの手を取ることができなかった。オブがインの話を聞いていれば、きっと防げた事故は、後悔という傷でオブの心に深く刻まれる。
日常から当たり前が消え去るから、後悔先に立たずっていうんや
で。
読んでいて胸が苦しくなるシーンでも、もう大きいお友達枠には収まりそうにないくらい大人になっただいきちはそんなオブの落ちる様を見下ろして見ていた。
だってだいきちは読者だから、インの環境もオブの必死で隠すインへの“嬉しい”もずっと一緒に見てきたからあ!!!!!!!

ずっと一緒に、見てきたからあ!!!!!

だから現世でのオブであるウィズがこんなに拗らせているのを見ると、お前のその慎重さはワシントン条約で保護されてねえ限り許されねえんでは????と思うわけ(憤怒)

でもインはインだし、確かにアウトだった
拗らせたウィズを前に焦ったすぎてのたうち回って、ねじれパンみたいになっちゃっただいきちの心を一本のスティックパンに戻してくれたアウト(いつの間にか本編に参加するんじゃない)
そんなアウトがただの呑気なんかではないことがわかるシーンは、一巻84ページ。俺ここの二人のやりとりが心の底から大好きでえ!!!!

アウトの持っていた貧乏くさい手帳を、ウィズがたった一言「悪くないな」と褒めた。この褒め方でアウトを喜ばせるくらい、こいつはマジでアウトに対しての態度がひねくれすぎていることをまず再確認するだろ??????????(再び着火すな)

え? 晩御飯作って、「今日の晩御飯美味しい?」って期待しながら聞いて、「悪くないな」って言われたら、こいつ頭上何メートルから人のこと見下ろしてるん??ってイラっとこん?俺はイラっとするんやけど。
いくらアウトがありがとうって言ったからとて、「本当のことを言っただけだ」って唐突なデレを見せてもお前はその前段階で間違ってんねん。
おら、正解は「悪くない」じゃなくて「確かにいいものだ」とかそういう素直さ出すとこやろがいい!!!!

思わず俺が「おーーーー???????」って治安悪くなってしまうほど捻くれてるウィズの腹立つ褒め方に対して、

Question
アウトはなんて返事をしたでしょう。
Anser
「俺の好きなものを本当のことって言ってくれてありがとう。本当に大切にしてるんだ、これ」

情緒死ぬて。

ごめん俺が悪かった。
ウィズ、お前はお前なりの丁寧な返し方でアウトを褒めたんやなって、今の俺ならすごくわかるよ。
はいじ先生ここで、ここでウィズのわかりづらい本心をアウトの光で照らし
浮かび上がらせる手法ずるくない!?
この場面以降、どれだけウィズが口や態度に好意を出すのがクソほど下手か、俺は親心にも似た心地で見つめていくことになるんだよ。
ウィズのことボロクソに「ひねくれ男」「拗らせ童貞」「顔面ヒモ男」「挨拶クズ男」「メンタルイヤイヤ期」とか罵ってごめん。

ウィズはオブのころからずっと、“オブなりの丁寧”でインと接してきたんだもんな。
本編90ページも情緒死ぬて。
「文字は見えない気持ちも表せる」って言ったお前が今はこんなに愛おしいよ(何様)
とにかく読んでほしい、90ページのオブとインのやり取りの美しさを。
現代の大人に足りてない透明感がそこにはあるから!!!!
都会の排気や田舎の因習に苦しめられて自然と積もっていったきったねえ淀みが流れていく、そういった作用がふんだんに込められているから!!!!

処方箋だからこんなの!!!

でもこれが127ページではいじ先生の乗ったプリウス◉サイルが飛んでくる前段階だとは思わないじゃないですか。
俺はもう何も言わんからなこのシーンのこと!!!!!!!!!一緒にタヒんで!!!!!!!(メンタルヤンデレ彼女化)

そういえば前の感想ブログで言った後半って何????今一巻の127ページまでの語りしかしてねえんだが???????
一巻612ページとかなんだが????

「こういう時どんな顔すればいいかわからないの」
「笑えば、いいと思うよ」

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