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わかるだろ、そう言うとこだよ

無理いいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!

眠れない夜だってあるんだから叫び出したい夜だってあってもいいと思うのYO!!

初代様〜‼︎‼︎‼︎ 一緒におぎゃろうよ〜‼︎‼︎ だけどてめえには言いてえことがいっぱいある(憤怒)

読みました、初代様には仲間がいない!

まずタイトルからしてずるい。はいじ先生と知り合う前から、実はずっと気になっていた作品。
表紙を初めてみたときに、全然黄色の色味が少ないはずなのに、「なんか黄色いな」と思うくらい初代様の存在感がすごかった。なんなら黄色い表紙のBL、勇者の顔がいい。と言う文字書きとしてはあるまじき語彙力で欲しいものリストにメモしてたやつ。

他の読者は知らんが私の読む前のイメージとしては

◎なんや知らんけど仲間はずれになったってことは追放系?
◎おい小脇に抱えた青年が圧倒的包容力で勇者を物理的に愛でるんか
◎勇者が主人公?背後をか弱い犬受けがついてくる感じかな???

読了後

すんませんでした。

すんませんでした。
うっすいこと言ってすんませんでした。
墓掘ってから読めばスムーズに死ねたのに、なんで教えてくれなかったんですか誰も。お前は情緒やられて死ぬよって。

初代様には仲間がいない! は、勇者ヒスイは石化した! を読んで芽生えた感情が、背後から追い込み漁のようにだいきちを急かして来たんですよ。いいから黙って読め、トブぞって。
退路をたたれて買いました。私の背後で私を追い込み漁してた感情の正体はヒスイでした。
だって言っただろクズ攻めに歓喜して咽び泣いたって。

まず表紙を開いて飛び込んできた、謎の鎧を纏ったわっるそうな敵っぽいやつと、おそらく犬と呼ばれてる受け。
私は扉絵を見た瞬間、眼精疲労に苦しむじじいのように片眉を上げました。
「なんじゃこりゃあ、こらわしの見間違いかのう、ううむ」ってな具合でワンモアリピート表紙。そんで初代様を見て、再びの扉絵。
普通に考えたら初代様だろ。ってわかるだろうに、愚かにも私は気が付かなかった。なぜなら、あんなに表紙で太々しくも幼さの残る笑顔で笑ってる可愛らしい初代様が、そんないかつい鎧着ることなんてないもん!!!ト◎ロいたもん!!!ってな具合に、心の中のメイちゃんがイマジナリーサツキに向けて地団駄を踏んでいたから。

だから謝るよ、衝動的に買ったからあんまりあらすじ読んでなかったんだって!!!
でもヒスイが本当にてえめえ好みのクズすぎて財布片手に部屋徘徊したくらいだから課金はいくらでも辞さない。気概だけはどこぞの石油王と同じくらい満タンだったんだよ。

開くじゃん、読むじゃん、

叫ぶじゃん。 

ネタバレをしないことがモットーなのでまた伏せるけど、簡潔に感想をまとめるなら、この世はまだ捨てたもんじゃねえな。って感じの話でした。
あのね、普通の萌えで胸がキュンキュンする王道BLではないです。
読み進めるうちに読者のエンジンがかかっていくみたいな。ページ捲る手が止まらなくなるって言うじゃん。あれだよ。
あと、己を証しとする名前があることの幸せと、それを唯一に呼んでもらえる贅沢。って感じ。
噛み締めたよ、酷い話だよこれは。ヒスイもなかなかに酷い話だったけど、やっぱり最初の話のが一番酷いし辛いよ、もう噛み締めすぎて歯茎から血ィ出るかと思ったよ。
息止めて読む場面多かったし、前のめりになりすぎて肩こりになったし、眼精疲労でめぐリズム三枚あけたし、通勤電車で乗り過ごして遅刻ギリギリになったし。

危うくはいじ先生と初代と犬のせいで、社会人としての信用を失うところだったよ。いや、初代と犬は悪くないな。

私が社会人として信用を失ったら全ぶはいじ先生のせいだわ。反省してください(憤怒)

あと夜道気をつけて歩いてください。(治安の悪い脅しすな)
人と人とが家族になるって言う形は多種多様だけど、(無理やりの軌道修正)
ここが現代で、二人が初代勇者と犬じゃなかったら。きっとどちらかが一生片方に縛られて生きていくんだろうな。孤独は呪いだし、孤独は呪いです(大事なことなので2回繰り返す)

んぎィ!!!!!(思い出してまた死にそう)

静かな部屋のはずなのに、なんかうるせえなと思ったらあたいの呼吸音だったよつまりそれほど苦しく愛おしい愚かな男の愛の話だよ!!!!
わかるだろ。好きな子は宗教だし信仰対象だという盲愛で視野の狭い愛。
問いかけられてるよ、お前ならどう言う選択をする。同じ立場なら、どういうルートを辿るって。
きっといくつもの選択肢が隠れてるはずなのに、過酷な道をいく犬と、己の居場所を亡者のように探し求めて彷徨い続ける初代様。
いやほんとハッピーエンドなんだよ。わかってんだよ、だって幸せが待ってるってわかってんのに、

わかってんのにふっざけんなよ。

初代様に向けて、「てめ、っお前がいつまで経ってもガキだからクソがクズ!! このクズ!! 若いからって余裕かましてんじゃねえぞ!! 大人になったら時は待ってくれねえんだからな!?!?!?」ってなりながら、
カーーーーーっ!!!!!不器用な男からしか得られねえ栄養素うんめええええーーーーーー!!!!!!マズイ!!!(情緒が)もう一杯!!!!!!!(だいきちの墓に献杯)

わかるだろ。

本編382ページに圧縮された他人の人生に狂わされた女の亡霊が見えるだろ。読めよ、飛ぶぞ。

途中であの、でしゃばりネッコが出てきて「っカーーーーーーー!!!!!!!!」ってツバ撒き散らしながら犬の代わりに私が威嚇したのに

初代テメっんン゛ン゛ン゛ン゛ン゛!!!!(苛立ちのあまり髪を掻きむしるだいきち)

ぐうわああああああああクソがああああてんめええええそのルートだけは一生回避しろと旅の最中ずっと私が言ってただろクソガキクソマジでくそ精子からやり直せ!!!!!!!!


って大魔王だいきちが降臨したのが4、5回。
初代💢💢💢💢ってキレ散らかしてる隣で、んむって口引き結んでる犬が隣にいる気がしてた。
もう無理だよゲロ吐きそうだったもん
いいか、気づかないふりをした自己嫌悪は後からやってくる。皺寄せと一緒。
私が呼んできた創作BLの中で、稀に見る愚かクズ攻め
でもその人間味が憎めない。だけど若いうちだけだからな、そんな不器用許されんの。って言ってくる、てめえは初代の母親かよっていう過激派な一面も出ちまったよ。

一冊の本でこんなにも情緒振り乱されたの初めて。
極寒の大地とマントル通り越してホットスポットを往復する限界サウナで整った感じ。

わかるだろ。

とにかく読者ならわかるだろ。酸素薄い系BL。これは初代様には仲間がいない! っていう名の最高の性癖、もしくはジャンルであり、情緒のデトックス効果があるってことを。
ただそんなにカロリーを消費して読んだっていうのに私の体重は最後まで減らなかったのだけが許せませんでした。


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