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ある性的倒錯者の告白&妄想(20)昭和女装子残酷物語。

今回の体験談も新宿二丁目『G』で知り合った女装子景子さん(仮名)。
彼女(彼)は20歳そこそこだったと思う。
若くて海千山千の先輩女装子からいつも突っ込まれていた。当時28才?の私でさえそこでは若手でしたからね。
先輩方に遠慮して、いつも端っこで言葉少なに微笑を浮かべていた。景子さんには劣等感があったのかな? 自分の容姿にネガティブなことばかり言っていた。確かにちょっと太めで素人丸出し明らかに初心者そのもので某大学の二部学生(夜間)。

景子さんはお世辞にも女装が似合うタイプには見えず、太め?とは言ってもぽっちゃりと丸みを帯びていればいいのですが、骨格がしっかりしていてどちらかと言うと体育会系の体つき。それでも先輩女装子から突っ込まれ身を縮めながらも女装のひとときをを楽しんでいる。性格も良く皆から可愛がられていましたね。そんな景子さんに私も好感を持つようになりました。

景子さんの体験談。
(エッチ方面を期待する人はごめん)
まさに、昭和女装子残酷物語。

景子さんも私と同じように、小学生時代から家が留守になると母の服を拝借し隠れ女装を繰り返していたそうです。そこまでは多くの女装子が経験することですよね?
彼女は信じられないことに、小学校高学年になると、体育のない日はたまに母親の下着を身に着け学校に行っていたらしい。とてもスリルと興奮を感じたそうです。
小学生時代は誰にも知られることなく、問題はなかったそうですが中一の時に彼女の密かな楽しみはとんでもないことに…。

「おい、あいつ女の下着だぞ…」

景子さんが言うには、学ランの下に着るワイシャツから透けて見えたのではないか?
当然、クラスメートは景子さんの周囲に集まりシャツの下を見ようとする。中にはボタンを外そうとしたやつもいたとか。母親のスリップを身に着けていたんですね。
景子さんも大柄で活発な方だったので、半分キレかかって友達に応戦したそうでシャツを脱がされることはなかったが、誰の目にも女物の下着が透けて見える。

恐ろしいですねぇ〜!

それからというもの、学校での彼の立場がどうなったか? 想像に難くない。
その噂はあっという間に広がったようで、景子さんは周囲の白い目に必死に耐えていたという。それは担任の女性教師の耳にも入ったようで職員室に呼び出される。

「〇〇君、、女性物の下着で来てるって聞いたんだけど…」

「・・・・・・」

その時の担任の目が忘れられないと景子さんは言ってました。

「今日はみんなも騒いで落ち着かないから早退した方がいいわ。明日からはちゃんと普通の下着で来るのよ…」

景子さんは帰り道、生きた心地がしなかったという。これは令和の今でもきついのに昭和という時代ですからね。

明日から僕はどういう顔して学校に行けばいいんだろう?行きたくないな。
このことを親に知られたらどうしよう? 
こんだけ噂になってるから耳に入っちゃうんだろうな。大変なことになった…。

景子さんは悩みながら下校した。
家に帰ったら母にはお腹が痛くなったので
早退したと言い訳しよう。
家に着くと奥の方から母が小走りでやってきた。困惑したようなすごい顔だ。

「〇〇! 今、〇〇先生から電話があったわよ! なんてことを…」

母はそう言うと、景子さんのワイシャツボタンを外そうとする。抵抗したが、母の狂ったような勢いにそれは無駄だった。

ワイシャツ下のスリップ姿は情けないものだった。母の目に耐えられない。

「〇〇! ズボンも脱いで、早く着替えなさい。気持ちの悪い!」

その夜、母は帰宅した父に涙ながらに、息子のことを訴えたらしい。
それを驚いたように聞いていた妹の表情が忘れられないと言う。

続く

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