作品の中の時間が止まった場面、ストップモーションが、私を最も引きつける。感銘を受ける、感じるものが大きい。そんなひととおりの言葉では表現できないが、私の語彙の貧しさでは、そういうしかない。テーマより場面、部分があって全体がある、この考えは今も変わらない。民がいて国がある、とは少しおおげさかな。
本は心がけのわるい自分にも交流してくれる。こんな本当のことをおしえてくれる、見せてくれる。
太宰治と井伏鱒二のことはまとめて、後日書きたい。
ただ太宰治は暗くないですよ。ためしに畜犬談を読んでみてください。