海外ドラマ『 CRIMINAL MINDS;evolution』レビュー
プロファイリングは新時代へ――。
あらすじ
レボリューションと思っていたら、エボリューションでした。
レボリューション=革命
エボリューション=進化・発展
ちょっと意味合い違った。
プロファイリング、それは犯罪者の心理に迫り、追い詰めるもの。
時に犯罪者の理解者として執着される彼らは、身の危険に晒されながらも、シリアルキラーを捕えていく。
感想
1度終わって、また始まった、大好きな海外ドラマ。
なんですが。
まあ、前と同じようにとはいかないようで。
終盤の方は犯罪が近代的になってきたと思っていたけど、その変化とはちょっと違う。変化の方向性が。
まず、OPが変わりました。
使用される音楽の雰囲気も変わりました。
全体の質感も?
ちょっとシナリオの定型も変わったのかな?
(1話完結じゃなくなったし、なんかFBIの闇に迫る的な話になりそうな予感……クリマイにそんなこと期待してないのにな。そうなったら嫌だな。見なくなるかも。本格的に。永久的にシーズン15までをリピート再生か)
シーズン16にして、終わるのかもしれない……。
正直、シーズン15から雲行きは怪しかったけど。
なんか、話の展開が。
(見たのは最近なのにね。何言ってるんだろ笑)
ボスが変わって、崩れて、再生して、やっとまた好きになり始めた頃に、シリーズが終わって、メンバーが減って?
(リードはどこ?シモンズは?)
いやいや、いくらなんでもよ?
という気持ちで、見続けていました。
……2年。新作が作られていないことを思うと、もう終わりなのかな?という気持ちです。
(調べたら次のシーズンも作られる予定みたい)
垢ぬけて、魅力が半減した。
多分、見やすくはなっているから、ウケは良いのかも。
(どうやら監督が変わったらしい。脚本家は……変わったのかな?もしかして、監督かい?)
最新からみはじめて、そしてシーズン1へようこそ!
(シーズン15までは、1話完結で見やすいよ?)
(でも、やっぱり作風違うから、最新から見始めると、当初の暗さに驚くかも。でも、そこが好きだった)
登場人物
リードとシモンズは別任務で登場なし。
どんな任務かは言えず、戻ってくるかどうかは彼ら次第。なんだとか。
(俳優事情か)
出てほしいけど、出てほしくもないような。
リモートガルシア組の4人は、4人いてもガルシアに敵わなかったそう。
デヴィット・ロッシ
伝説のプロファイラーの1人。初老。
狩猟をしたり、結婚を4回していたり、肉食系。
妻を亡くして精神的に参っているところから、今作はスタート。
エミリー・プレンティス
出たり入ったりしていた、人気キャラクターの1人。
かっこよくて綺麗で、強い。いろんな経験しすぎてて、人間離れしてるけど、ちゃんと人。
今期ではデヴィットと同じく、グレイスタイルになっていて、思ったより年齢いってるのかもと思った。
ジェニファー・JJ・ジャロウ
エミリーとは違う意味で、キレイな女性。二児の母。
シーズン1から出演していて、広報からプロファイラーに駆け上がった人物。
今やリーダーの後任を託されるほど、様々な経験をへて頼れるお姉さんになった。
ペネロープ・ガルシア
BAUの椅子の人。
シーズン1から出演。どれだけ頼りになるかは、今作を見ていただけると分かる。
元々は天才ハッカーだったが、元リーダーのホッチにスカウトされてFBIに入った。
おちゃめで派手で、可愛くて心優しい女性。猫などの可愛い動画がないと、死体の写真に耐えられない。
タラ・ルイス
短髪から長髪へ。髪型の変化でどんどん綺麗になっていくお姉さま。
陰謀論を語る女性に対して冷静に対応しつつも、席を外して暴言を叫ぶシーンで好きになりました。
ルーク・アルヴェス
肉体派のお兄さん。たしかシーズン15くらいから加入。
(もっと前から居た。そりゃそうだ。モーガンと交代で入ってきたよね)
プロファイリングはまだまだ勉強中……だったはず。
(多分、今作ではもうプロファイルの研修?を修了していると思われる)
ガルシアと仕事仲間としての関係構築が見もの。
プロファイリングとは
クリミナル・マインドはプロファイリングで犯人を追い詰めていくのですが、そもそもプロファイリングって何?な人も多いのかと思いまして。
ちなみにプロファイリングとは被害者学で行動分析で、犯人を捕まえるための参考資料です。
多分。簡単に言うと。
(ドラマでもそんなこと言ってた。はず)
詳しくはドラマを見てほしいんですが、私の認識でいえば
被害者を分析することで犯人の好みを把握。そこから日常に溶け込めるタイプなのかソシオパスなのかなどを推測。
そして犯行現場を見て、計画的か突発的か、初犯なのか熟練なのかなどを推測。
さまざまな観点から犯人の主張は何か、犯行に至ったキッカケ、怒りの原点・犯行動機などを推測し、犯人像を描きだす。
興味が湧いた方は、ぜひドラマを!
(何度でも勧めます)
プロファイリングの本もありますよ ♪
(捨ててなきゃ、うちにもある。けど、まだ読破してない)
各話三文あらすじ
1話 デヴィット、妻を亡くし、チームにつらく当たる
家族殺し事件
BAU、殺人キットの存在を知る
2話 ガルシア完全復帰
脊髄切断事件(ブル)
殺人ネットワークの存在を認める
3話 シカリウスの深堀
爆破事件(札付き/グリーン)
密告者発覚
4話 タイラーに認知面接
家宅侵入殺人事件
JJの夫にがんの疑い
5話 副長官が捜査に加わることに
噛みつき殺人事件
爆破に巻き込まれる
〈なぜ母だと分かった?〉
6話 シカリウスができるまで
死刑囚の冤罪が判明
ルイスの失恋
7話 政治的なお話
ジョーンズ事件再捜査
ガルシアの恋愛
8話 容疑者の死
誘拐事件
ロッシ、単独行動
〈単独行動は ”推奨しない” はずでは……?
今までそれでどれだけ痛い目見てきた……?〉
9話 ガルシアからの謎の伝言
シカリウスの正体を突き止める
タラ、患者の家族の会に参加
〈なんでガルシアまで現場に来てるの……?〉
10話 ロッシ、脱出を試みる
政治で守られる悪〈ルビーリッジの悲劇〉
ゴールドスター(もしかしたらコールドスター)
〈次の話の伏線と思われる〉
創作のヒント
ストーリーが先か、推測が先か。
「くそっ、見落としてた(もしくは気づかなかった)」は、ストーリー展開の為のセリフか。
頭脳、閃き、発想が売りの物語で、それは時に、冷める要因になる。
近くにガルシアがいながら、誰も ”携帯” の存在に気づかなかったのか。
今までのシリーズでは感じなかったけど、今回のシリーズでは(合ってるかどうか分からないけど)強く感じてます。
物語はストーリーありきで創作するものだけど、ご都合主義はそんな鉄則の上でも発生するのかと。
感じたけど、これは、質感の変化とか分かりやすさのため(今回はせいと呼びたい)なのかもと、思い始めている。
あと、プロとは何か。
コナンじゃないのよ、クリマイは。
他の犯罪ドラマとも一線を画していたと思っていたのよ、クリマイは。
おかげで、ちょっとだけど、「作者のエゴってこうゆうことね!」が、分かった気がする。
作り手のエゴも。
最近、客観性についても学び中。
そういう機会が増えまして。
まだ全然、身になっていませんけどね。
(1度目は無理。添削で取り入れる?)
言葉は、装うための武器にはなるけれど、実感がともなわなければ服に着られているのと同じ。
(ちょっとニュアンス違うかも)
最後に
こんなに「良いよ、見てよ」と言ってますが、
R指定あります。R15+。
ちょっとした暴力的発言・シーン有り。
残虐なシーンも。
扱ってるのがシリアルキラーなので……。
ハンニバルとか好きな人なら問題ないと思います。グロさもそんな感じです。
FBIが犯人を追い詰める話ですから、事件現場はもちろん、殺害シーンもあります。
SAWほどのグロさはない。あっても、ノーマルの時くらい。
慣れてない人は、心してご覧ください。
私がこのドラマに惚れ込んだのは、薬中の犯人の狂い方――もとい、演技だったんですがね?
(不気味さが怖さに勝ってた)
(小生、ホラーが苦手でありんす)
(演技は齧ったこともない素人です)
犯人に同情する要素があれど、犯人は犯罪者であるということに変わりない。
犯罪は悪であり、悪は美化されないのが、また、良いところなんです。
(今回のシリーズでもそうなんだけど、でも、今回はなんか、複雑さがない……気がする)
あと、サクラメントは、メンタリストを思い出すね。
あれ……?
変化の方向性が、同じかな……?
(結末もホッチの時と同じだったっけ、そういえば。なのになんであんなに印象が違うんだろ)
追伸という名の小言
リードがでないのは、扱いにくいからとかじゃないと良い。
(海外は俳優の事情ってことも大いにあるからな←調べてない)
(作品を愛しているのか、仕事をしているのか)
(プロとエゴか……うーん)
キャラクターがいれば良いとは、思ってない。
”あんな形で別れた”理由が、ちょっと……だったんだよな。
(別れ方には様々あり、その度に傷つき方は違うと分かっていますが……これ、クリマイですよね?)
このレビューの為に見返したら、
やっぱり違う作品だなーと思った。
なんというか、イマドキになりました。
だから、見やすくなってると思われます。
(私の好みではなくなった)
犯罪者を語るためにこのドラマはあったんじゃない。
だから、好きだった。
なんでこんなにチームがないがしろにされてるのか。
新キャラ増えたし。
人が作ったキャラは、扱いにくい? よね。
彼らが一般的になるのなら、それはもう、クリマイじゃない。でしょ?
(今、昔のシリーズを見返し中 ♪ だから嫌でも、違いを認識する)
深淵をのぞき込む時、
深淵もまた、こちらをのぞいているのだ。
フリードリヒ・ニーチェ
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