『ミーガン』が面白かった

映画は配信派だ。なぜならチケット代が惜しいから。ミーガンは公開当時から気になっていたが例によってレンタル待ちになっていた。
レンタル開始日にさっそく鑑賞。個人的にはFilmarksで星4を付けてしまうほどお気に入りになった。映像としてのインパクトと設定の説得力の両立が最後まで楽しめた理由だと思う。

僕はホラー映画が好きだが、「ホラー映画好き」の最大派閥とは少し趣向が違うように感じる。
彼らはホラー映画の様式美や想像したものが想像通りに提供されることにこだわりを持っている傾向がある(ように感じる)。またのチープさを話のネタとしてコミュニティ内で共有することで絆を深めるという習性もある(ように感じる)。以上のように自称コアなホラー好きは映画好きの中でもかなり特殊な価値観で映画を楽しむ手合いがあり、純粋に面白いものを求める自分とは相容れない存在なのだ。

もう少し深く考えてみるとこれはある種の依存に近いものなのだろう。タバコや酒のような「変わらぬ刺激の断続的な摂取」、これが彼らにとっての型押しされたようなB級ホラーを見続ける理由に思える。恐怖を摂取しながら安心感を得ている、不思議な構造である。自分も何の生産性もストーリー性もないとあるゲーム実況を毎日10分寝る前に見る習慣があるので人のことは言えない。

『ミーガン』に関しては、どちらのタイプのホラー好きにもちゃんと満足度が高い作りになっていて、それが世間的なそこそこの高評価の所以だと思う。


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