オードリーのオールナイトニッポン東京ドームに思うこと

2024年2月18日、オードリーのオールナイトニッポンの東京ドームイベントがある。
とくに参加する気はなかったのだが、ANN好きの友人に誘われ「たまにはイベントごともいいか」と思いチケット抽選に参加する予定だ。

ここまで書くと、まるでオードリーのオールナイトニッポンに対して「別にそこまで…」というスタンスに聞こえるかもしれないがそうでもない。視聴歴は番組開始年から十数年、ほぼ毎週欠かさず聴いているし、一番好きな番組は?と聞かれればオードリーと答えるほどにはヘビーリトルトゥースである。

であるがゆえに、「深夜ラジオのイベント」というものにどうしても抵抗がある。そもそも深夜ラジオの魅力というのは芸人のプライベートの会話を盗み聴きしているような、もしくはもしくは自分だけがそれに参加しているような、深夜という時間も相まってその密室感が魅力だと思っている。

実際、オードリーの頭脳である方の若林もラジオでは「ふつおたは絶対に読まない」スタイルからもわかるように、リスナーとの妙な連帯感が生まれることを無粋なこととして嘲笑してきた節が強い。そのスタンスこそがオードリーANNが「一番面白い深夜ラジオ」として常に鮮度を保ち続けてきた所以であり、僕が十数年飽きずに聴き続けている根元の部分でもある。

前回の武道館ライブに続き今回の東京ドーム、「リトルトゥースグッズを身につけてみんなで盛り上げていこう!」「最高のライブにしよう!」というこの連帯感、王道感。若林イズムを正統継承してきたはずの自分にとっては「なんか痛くない?」という薄ら寒さを感じてしまう。

と言いつつ、大好きな番組の思い出を作るチャンスがそこにあるなら参加したい気持ちもあるし、東京ドーム公演が万が一にでも大赤字になって番組存続の危機にでもなったらそれは見過ごすことのできない事態ではある。

一番好きな番組だからこそ、一番好きでいられる状態でいてほしい。わがままかもしれないが、自分は「もの言う信者」でありたい。

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