美術館デートで思ったこと

マッチングアプリで知り合った女性と美術館に行った。同じものを見たときにお互いどういう感想を持つかって大事だなと思った。

自分は「これファミコンのソフトのパッケージみたいだなw」とか「この赤ちゃんムキムキすぎだろw」とか、基本出てくる感想は最後に「w」が付くようなものか、「草間彌生って鏡を使って無限を表現するの好きなんだよね。水玉も鏡という仕掛けに頼らず無限を表現した結果だと思う」みたいな急に理屈っぽい内容か、その両極端しか思いつかない。

一方、相手の女の子は詩を書くタイプということもあり「この作者は人間が好きだったんだね」とか「何色とも表現できない色を使ってるよね」とか、小洒落た感想を放ってくる。

それを言われてしまうと、自分の低俗な感想が急に言いにくくなるうえ、かと言って理屈っぽい内容も自分の言語能力の低さゆえにあまり伝わらないという事態になる。
結果「おかしな空気にしてまでこの感想を伝えたいわけじゃないし」という感じで何も話さなくなり自分も相手もつまらない会になってしまうのがよくある流れである。

「価値観が違ってもそれを尊重できる」とか「価値観の違いを楽しめる」とか恋人同士の関係性の理想としてよく挙げられるが、こういうときにそれが露骨に出るなと思った。

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