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それゆけ麻薬密輸軍


⭐︎密林に密輸‼️⭐︎

ここはムー帝国の密林地帯。

足の踏み場もないほど草木が生い茂り、木々は背の高いもので2キロをこえる。

私は密林地帯で唯一の先住民、マッドハニー一族の女王だ。
女性ではあるが、戦闘民族の長だけあり漢の中の漢だ。

マッドハニーという名前は、私がつけたのではない。

今、私の隣いる捕虜たちがそう名乗っていたので、捕虜も従えたことだし、私たちもそう名乗ることにした。

もともと私たちは余所者の存在を知らなかったので、自らの集団の名前などなかったのだ。

密林には、捕虜となった余所者が全部で4人、私たち伝統的な先住民が全部で4人いる。うち3人は護衛だ。

ほかの先住民は今、狩猟か採集に出かけている。

「にしても、シャボリン女王、物覚えがいいね!もうリーベン語をペラペラ喋ってる。海児(かいじ)より賢んだから!!」

「理沙(りさ)!タメ口はダメだよ、あっ…ダメですよ!!」

「お2人とも静かに。俺たちは今、捕虜なんだから」

先住民の内訳は、マフィタ先生という23歳の大人の男が1人。

あとは理沙という9歳の女の子が1人。

9歳の男の子が1人だ。

「たしかその…お前たちのそのおちゃらけた服装は…グンプクとか言ったよな?笑いでも取りたいかのようなセンスだな」

「あら〜?軍服はオシャレと違うのよ。ちゃんと肌を隠してるんだから。あんたみたいな露出狂ファッションにはこの機能性は理解できるわけ…」

そこまで言ったとき、先生が理沙を抱き抱えた。

「はい。口喧嘩はおしまい」

そしてシャボリン女王に向けて深く礼をした。

「理沙が無礼ですいません。捕虜としての口の利き方をしっかりと躾けておきます」

「大丈夫だ。お前たちは軍ではなく、マフィアだろ?」

「いえ、軍です」3人が口を揃えていう。

「いや、ムー帝国の警察から聞いている」

「マフィアって何?マフィンなら、いつもおやつに食べるけど?」

「理沙!!…申し訳ございません。本当にこのガキときたら、捕虜としての自覚がなく…」

「はっはっは。さすがマフィアだ。まさに反骨精神の塊だ!!

にしても、私たちを家来にしようとして、逆に捕虜になってしまうとは…君たちはポンコツなマフィアだな。

機関銃と手榴弾を持って、弓矢に負けるとは…?」

3人は一斉に悔しそうにする。

「実はだな、私がなぜ機関銃とか手榴弾とか、まだ君たちから教えられてない言葉を知っているか、当ててみないか?当てられたら、ある取引をしよう」

そのときマフィタ先生だけが真っ青になった。

「えーとね、実はマフィタ先生と不倫してるから!!」

「なわけあるか!!どこのマフィアが警察と不倫するか!!俺たちはコカインを東に密輸…しようとしてないだけだ!!」

ここで先生がさらに真っ青になる。

「はっはっは。やはりポンコツマフィアだ。だが、安心しろ。私たち警察は、マフィア以上に軍が嫌いだ。お前たちが亡命したがるのも分かる」

(…先住民がマフィア…??)

「私たち先住民は軍の命令で警察になった」

(3人全員の顔つきが凍りつく)

「しかし、従う気はない。あんな軍事政権、マフィアより悪質だ。

言葉には出さなくても、私たちを見下しているのは丸わかりだ。

お前たちも初めは、我々を家来にしようとしただろう?

あのときはかなり見下されたものだよ。

でも弱かったから、今は単なる捕虜だ。

強い敵とは全力で戦う必要があるが、弱い敵はいてもいないのと変わらないどころか、むしろ都合の良い小道具だ」

「………」

一同は悔し涙を飲んだ。

「コカインを東に密輸したいのだろ?構わん。変わりにお願いがある。

軍と戦ってくれ!!」

「!!!」

「シャボリン女王、私たち機関銃と手榴弾でもって弓矢に負けたのですが…」とマフィタ先生。

「冗談だ。まずはムー帝国の歴史と現状を教えてくれ。私らは先住民。ほかの民族と接するようになって、やっと一年だ。
マフィタ先生、説明をよろしく」

「かしこまりました。
まず、今年はムー歴1911年です。
世界大戦が起きるまであと3年ですね」

「!!!」
一同が凍りつく。


⭐︎この物語の作者は…⭐︎

暴対法改正、薬物の非犯罪化からの合法化、などを実現するために国会議員を目指しています。

違法薬物、逮捕されないで薬物のシノギをやる方法、ヤクザ、海外のマフィア、CIAのマフィアに対する諜報活動を失敗させるにはどうしたら良いかを考えること、
などのヲタクです。

薬物のシノギを捕まらずにやったことがあるとか無いとか。

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