あなたは天気を操れますか?
そう聞かれたら
???ってなりますよね。
または、
映画『天気の子』?、それとも『仙人』とかの不思議な話とか。
今日お話しするのは
そこまで大袈裟な話ではないんです。
私の家族に「俺の上には雨は降らない」と言っている人間がいるのです。
もちろんたまに雨に降られて帰宅することもあるのですが、
確かに、今日は傘持って行った方がよかったのに、と言う日でも、
「ちょうど雨上がってた」のタイミングで帰宅するのです。
飛行機なんかも、他の便は欠航してても彼の飛行機は飛んじゃったりする。
彼曰く「俺の頭の上には雨雲がないんだ」と。
彼の揺るぎない確信の前に、
私もだんだん「確かに、単純に考えれば、自分の頭上の空だけ雨雲なければ…ありうるかも??」と思い始めて来たのです。
ある日、私は行きつけの美容室へ向かっていました。
伸びすぎてしまった髪を切ろうと予約をしていたのです。
歩いていると、曇り空がだんだんと暗くなって来ていました。
そんな予報だったっけ?
受付を済ませた頃にはとうとう雨がザーッと降り出してしまった。
シャンプーしてもらい、愛想はないけれどすこぶる腕のいい美容師さんの、
小気味いいハサミの音を聞きながら
帰る頃には、雨上がるといいけどなぁと、
ふと、自分の上だけ雨雲が切れてくれればいいのかも?! と思いつき、
『や、私の上には雨は降らない!』と心の中で思ってみた。
そして、雨に濡れずに帰宅できたのです。
たまたま、偶然、かもしれない。
でも、それから私も
行きたいところに出かける時や、やりたい事がある時は
『私が行くんだから晴れるでしょ!』で、
天気を操れるようになったのです。
もし誰かに、
「あなたは天気を操れますか?」と聞かれたら、
「案外できるよ」と答えてみようと思う。
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