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もっと親を許せるようになった話


前回のつづきのお話です。




親が嫌い、怒りの感情を持っている
親から愛されなかった
子供の頃の満たされない気持ちを癒すべく
インナーチャイルドセラピーやワークを私も20代の頃からたくさんやりました。
ガス抜きになります
やった方がいいと思います。


それとはちょっと違った角度からの話です。

私はもうすでに親の事はほとんど気にならなくなってきていましたし、
もう充分これで許せていると思っていました。
別にこれ以上親を大好きになるとか 産んでくれてありがとう。感謝 みたいな気持ちになる必要もないと、

だから、今回紹介するのは、それを目的としていたわけでもなく
偶然、やったことの副産物として
もっと親の事が許せるようになってしまったという話なのです。

私は
ちょっとしたインスピレーションがわき
偶然ある方法を思いつきました。

それにより

私は自分のことが以前より好きになった。
不思議な感覚だった
自己イメージが上がったのだろうと思う。
自分に好感を持っている感覚だ。

人は、自分以外の他の人を見たとき
一瞬で 『あ、素敵! 好き』とか『仲良くなれそうもないな』とか判断していると言う。
第一印象は約3秒だそうだ。

そんな感じで 今まで 
自分を思うとき 一瞬で心の中にどんな反応があったのだろうか?

私はおそらく、
自分=何処にでもいる人 変な人 地味な 普通の人 さえない ごく一般的な人
と、自分を判断していたと思う。

それが、自分を好きになると
世界はそれまでと違う見え方 に変わったのだ。

「ああ、自分を好きな人ってこんな世界を生きてるのね!」
楽!
と思いましたよ。こんなに気楽に生きられるのかって。

前より自分を好きになったとしても、
ナルシストになるとかそういうことではありません。

例えば、
人と比べるていると言う認識はなくても、優れている人や幸せそうな人を見ると、

自分はああはいかないなと気落ちしてしまったり。
そんなことがだんだん薄れていきます。

人の事はあまり気にならず、自分は自分で良いと言う
とてもニュートラルな感覚に近付いていきます。

一日の終わりに、
あれはどんな意味? どう言う事? あんな事しなければ良かったのかも‥と
『一人反省会』をしなくなりました。

一番良かったことは
好きなことにシンプルに向き合うことができるようになっていき、
自分を優先することが自然とできるようになったことだ。



私の部屋に本棚があり、そこに古い本が飾ってある。
大学生の頃、ヨーロッパ旅行に行った。そのとき、確かイギリスで買った本だ。
ガラスのペーパーウェイトがたくさん表紙に載っている。
特に興味があったわけでもないが、
とてもきれいな本だったので、旅の思い出として買ったのだと思う。
三年程前、本棚にしまってあったこの本を見つけ、
何か、若い頃の感覚がよみがえり嬉しくなった。
それから、あの頃の気持ちを思い出す仕掛けとして、表紙が見えるように飾ってあるのだ。

私にとって初めての海外旅行だった。
二週間でパリ、ロンドンなど5カ国を周遊した。
あの頃はインターネットもなく、ヨーロッパは雑誌やテレビや映画で知ることができるだけで、
私にとって憧れであった。

よみがえってきたのは、楽しい思い出だけではなかった。
思えば、親にお願いした事の中で 
私の希望が叶ったのは、この旅行だけだった。
高校受験 大学受験 大きな節目でも私の希望は却下された。
親の夢を担った優秀な長子と、私以上に勉強の出来ない下の子に挟まれ、
私は常に優先順位が最下位だった。
そんな記憶も思い出された。

そんな中、
偶然思いついたある方法で、自分のことが以前より好きになった私は
ある日この本のを見たときに、
『親に一番感謝している事だ』と思ったのだ。
『ヨーロッパ行けて良かったな、しかし良く行かせてくれたなあ。一番学費がかかっていた時期だろうに。』と。
恥ずかしながら私はこれまで、親に感謝していると自覚したことはあまりなかった。
自分でも驚いた。
そして、不思議と徐々に
親が私のためにしてくれた事の記憶が次々と思い出されてきました。

親は親なりに大なり小なり、私にも愛を送っていてくれていたのだろう。
そのことに気付き、じわっと胸にくるものがありました。


自分を好きになると、
人から与えられていた愛に気づき、愛を受けとれるようになる。

そう実感した出来事でした。

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