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憎しみの取り扱いについて

うちの子はASDの傾向がある。そう医師からは伝えられている。だから、ASDとして接したほうがうまくいく場合が多い。

彼とスムーズに日常を送りたくて、いろいろ試行錯誤してきた。視覚優位なので物をしまう場所にはラベルで「くつした」とか書いて張ってみたり、イラストを張ってみたりしたし、うちにはホワイトボードがあって、そこに今日の予定とやることがかいてあったりする。

予定通りに行動するのが難しいから、子連れで友達と出かけるのはほとんどしなかった。トラブルを避け、この子の自己肯定感を育み、私自身がイライラしない子育てを目指してきた。
だから、幼稚園に遅れて先生に少し嫌味を言われるのは我慢していた。
しょうがない、ここは親の私が謝らなければいけないところだと思っていた。

でも、もう小学生半ばで、さすがにちゃんとできないとまずい。いくら何でもなんでも許されなくなってきている。
もう小さい子供じゃない。
だいぶ大きくなった。たぶん、わたしがそうやって甘やかしてきたから息子が子供のままでいる。
同じ年の子供と比べると明らかに幼稚で未熟でいろいろなことが下手だ。

今までは許されてきたことが許されなくなっている。
時間を守る。遅刻をしない。
先生の指示に従う。その場の指示に従う。
急に大きな声を出さない。

なんで当たり前のことができないの。
なんでみんなと同じようにできないの。
なんでママの人生を邪魔するの。

切り替えの苦手さでなかなか前に進まない。人の話を聞けない。周りに合わせられない。周囲の状況を理解するのが難しい。
だから、本人にそのつもりがなくてもこちらからしたら軽んじられているとか、馬鹿にされているように感じる。

そんな息子の生態を心配すればするほどこちらの指導も熱が入る。
今日も結局遅刻していった。
せめて二時間目には間に合うように行きたかったのに、そこも遅れた。
あぁ、息子が憎くてしょうがない。
たかが遅刻、されど遅刻。
その遅刻をした、という事実とそこに至るさまざまな今朝の出来事どれもがわたしを落胆させる。

息子が憎い。普通と違う息子が憎い。
自分はもっと善良な人間だと思っていたのに、いざ大きくなりつつある息子の未熟さ、幼さ、弱さ、甘えた姿を見ると思いっきり傷つけたくなってしまう。
そんなことが頭をよぎる。
息子の幼さとどう付き合えばいいんだろう。
うんざりして重い溜息が出る。

わたしは、育児について悩んでいる。


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