ちょっと怖い?面白い?ある町のブンカザイ担当者のはなし②『ほしくそ』
地名と言うのは、よくできていて、先人たちの想いがこもっている。ここに何があったか、どんな人々が暮らしていたか、人間が生きてきた証を残そうとしている。そういえば、この前ポンペイについても書いたが、ここも長年、「町」を意味する地名がついていたそうだ。ゆえにここは、遺跡なのだ、と知られていて、後に発掘が行われ、ポンペイの街並みが現代によみがえったというわけなのである。
ところで、黒曜石には「星糞(ほしくそ)」という異名がある。
長野県には星糞峠という場所があり、この場所は黒曜石の産地であり、いくつもの黒曜石が散らばって落ちていたようだ。キラキラと光る黒曜石が、まるで星のように見え、星屑と呼ばれるようになり、星屑がなまって星糞になったようだ。
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