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音楽。Tele「とっくにお前はさ、僕にとっての奇跡なんだ。」って。

少し生きづらさを感じたとき、

泣きたくなったとき、

ちょっと嬉しいことがあったとき、

独りになりたいとき、

これからがんばりたいとき、

がんばったな、と思えたとき、

肌寒い朝、

薄暗い帰り道、


Teleが欲しくなる。



Tele。

谷口喜多郎のソロプロジェクト、Tele。
私のTeleとの出会いはインスタのリール。
“バースデイ“
今まで聞いてきた曲たちとはまるで違う空気に
一気に引き込まれた。


そんな彼は先週の日本武道館を皮切りに、
全国ツアーをスタートさせた。
(行きたかったーー😭)


私は谷口喜多郎が言葉にする、
Teleが歌う、この世界が好きだ。

とっても美しい小説のような、映画のような、
でもちゃんと等身大な言葉で。
どこかに連れて行ってくれるような、
でもちゃんと寄り添うメロディーで。


谷口喜多郎が言葉にすると、
こんな世界でも愛おしく思えてくる。
Teleの曲を聴きながら外を歩くと、柔らかい風が吹く。




“ホムンクルス“

今日はひとつ、私が大事に、毎日のように聴いているこの曲を紹介したい。
よかったら、これを流しながらこの記事を読んでほしい。

取り繕ったら僕だった。
それが答えだと告ぐように、
風の匂いが深くなった。
どうしてだろう。
どうしてだろう。
何もかも傷つけて守った僕が、
ありきたりな空洞で笑える。



どれだけ取り繕っても、どれだけ着飾っても、
やっぱり私は私。
明日になったら何か変わっててくれと願っても、
やっぱり明日も私は私。
変わりたい、強くなりたいと足掻いても、
やっぱり変われない、弱い私のまま。


自分の中のいろんなものを犠牲にして、
周りを巻き込んで進んできた。
進んできた、つもりだった。
結果、私はあの頃の私と同じままだった。
進んでいない。
増えていないどころか何かがすり減っている。


その事実に心底絶望した。

明日になったら僕だった。
変わらずつまらない僕のまま。
だけど、変われない僕だから。
さあ、体よ。
もう動けよ。

そうか、
どうしようもない、
私はどこまで行っても私。


この曲がリリースされるのを心待ちにしていた私は、
夜の12時、
ベッドの中で聴いた。
涙が少しだけ流れた。

私の中でぐちゃぐちゃしていた部分を、
ときほぐしてくれるような
耳から入った音や言葉が脳みそ、心臓、お腹のほうまですーっと広がった。

私の中の何かをいつの間にか解決してくれたような、
そんな感覚を味わった。


私は、私だ。
ありふれた私もいいもんだ。




ちょっとだけ歌詞紹介。

誰一人として世界を救うつもりのない
冷めたマーベル。

あぁ、ロックスター。君が嘘をつき続ければ
大体退屈な彼女は息を続けるだろう。

「ロックスター」

さあ一体君はどうするの?
僕は書くよ音楽を。
ねえ
酸欠の国。僕に気づいてよ。
なんで苦もなく君を殺せるの。
僕を僕にたらしめる何かを
探していた、幼稚なまま。
明日が来る度僕ら祈るんだ
どうかこれが最後の夏であれと。
誰も聴かないない声で
理由を話しているんだ。
「もうここじゃ夢はきっと見えないから。」
不貞腐れた僕は珈琲を飲んだ。」

「東京宣言」

My life is ghost
My life is ghost

「ゴースト」




お願いだロックスター。

お願いだ、ロックスター。
いつまでも嘘のまま唄って。
「とっくにお前はさ、僕にとっての奇跡なんだ。」
って。

「ロックスター」


嘘でもいい。
そのまま唄っていて。
私も誰かの奇跡だって思えるように。



私は、言語化が苦手だから、
頭の中にあることや心で感じていることを
うまく言葉にできない。
あれも違う、これも違う。
どうしても私の狭い世界でぐるぐるぐるぐる。



そんなときに音楽がある。
そんなときに谷口喜多郎の言葉がある。
Teleの歌がある。



私が好きになれないこの世界も、
愛おしく思えてくるような、捨てたもんじゃないなと思えてくるような。

うまく言えないけど、私の解決策がTele。

どこか違う場所に、
そう遠くないどこかに連れ出してくれる。




私の拙い文章で語れるようなものじゃないから、
とにかく聴いてください。
出会って欲しい。この世界に。




「この歌が決して童謡にならずとも
 子守唄くらいにはなったらいいのにな。」

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