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「独居高齢者の自己決定権に基づいた退院支援の一考察」福田順子、他(2018)『日本看護倫理学会誌』

1事例を深く掘り下げた実践報告論文。自己決定について、丁寧に説明されている。

<引用>
・介護に対する思考にはジェンダー差が存在し、女性特有の「介護の現実思考」と男性特有の「家族一体規範」があること、そして、両者の視点がよりよい形での「家族一体」を作り上げ、高齢者の自己決定をサポートする一助となることが示唆された。

<つぶやき>
本論文内には、「傾聴」「自己決定」「尊厳」という言葉がよく登場する。病棟看護師としての専門性(立場)を退院支援にいかに生かすか、その“もがき”、“迷い”を感じ取れた。
地域でケアマネージャーとして働く立場から読むと、「本人が望んだからと言って、その気持ちだけで送り出すなんて…」と、モヤモヤする部分もある。おそらく退院支援には、もっとたくさんの院内や地域の専門職が関わっていたであろう。
退院のその1週間後、個人的にはそこがとても気になった。

 

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