専門学校28日目(情報工学科)5月22日(水)

2時限~3時限 
情報数学 教科書なし

水曜日は本来ならビジネストレーニングの時間ですが、今日は先日配られた対数のプリントをやりました。問3と問4だけ答えを載せておきます。対数の底を下付き文字であることを表す_(アンダーバー)で表してもいいですが、読みにくくなるので問題の冒頭で底を宣言する形にしました。以前にも書きましたが^(キャレット)は右肩の指数を表すための記号で、^3なら3乗を意味します。

対数の法則は次のようになっています。

⑴底がaのとき、log 1 = 0
⑵底がaのとき、logMN = logM + logN
⑶底がaのとき、logM/N = logM - logN
⑷底がaのとき、logM^p = p logM
⑸底の変換法則
底がAとします。このとき、底がAのlogBは底が別な値cに変換することができてlogB = logB / logAとなります。ここで底はcになります。

他にも底と真数が一致するとき1になる性質もあります(底が2だとlog2=1)。真数の指数部はlogの左側に出る性質もあります(log2^3=3log2)。

先生が教えてくれた解法は、底と真数(logAのAの値のこと)を揃えて1にしていくように解いてほしいとのことでした。

問3.次の対数の値を求めなさい。
⑴底は10とする。
log1000 = log10^3 = 3log10 = 3(底が10、真数が10で1になりますから答えは3です。指数部はlogの前に出ます。)

⑵底は3とする。
log√3 = log3^1/2 = 1/2log3 = 1/2(平方根は2分の1乗です、底が3、真数も3で揃って1になり答えは1/2です)

⑶底は0.1とする。
log10は底を10に変換してlog10/log0.1 = log10/log1/10 = 1/log10^-1 = 1/-1 = -1

⑷底は8とする。
log2は底を2に変換してlog2/log8 = 1/log2^3 = 1/3

問4.次の式を簡単にしなさい。
⑴底は10とする。
log2+log5 = log(2×5) = log10 = 1

⑵底は10とする。
log25+log60-2log√15 = log25+log60-log√15^2 = log25+log60-log15 = log(25×60/15) = log(25×4) = log100 = log10^2 = 2log10 = 2

⑶底は5とする。
3log3-log75-log45 = log(3×3×3 / 75×45) = log(1/125) = log125^-1 =-log5^3 = -3log5 = -3


4時限~6時限
ネットワーク概論 キーワードで学ぶ最新情報トピックス2024
         インターネット検定 .comMaster ADVANCE公式テキスト
         第4版

前回はルーティングプロトコルまで学びました。本日はその続きです。
p.67-
②NAT/NAPT
IPv4でのLAN内でプライベートIPv4アドレスが使われていて、外部のインターネットとやりとりするのにグロ-バルIPv4アドレスにする必要がある。NATはアドレス変換表をもち、LAN内からの情報に対してはアドレスをグローバルアドレスに変換し、外部からの情報を受け取ると、宛先IPアドレスを内部のプライベートIPv4アドレスに書き換えて外部とのやりとりを可能にする。

変換前が192.168.100.2で変換後が192.0.2.1というようになる。これは例示用のアドレス。
複数のホストで通信しようとするとグローバルアドレスが一つしかできない。NATでは1つだけしか使えない。
今はNAPTという仕組みが使われる(Network Address Port Translation)。ポート番号とIPアドレスを併用することでホストを区別することができて、一つのグローバルアドレスで複数台のホストの通信が可能となる。

192.168.100.2:50000はIPアドレスにポート番号50000を付けたもの。ポート番号はランダムで決まります。ルータで変換すると192.168.100.2:50000192.0.2.1:60000というようにポート番号も含めて変換される。
1つのサイトにアクセスするときも複数のポートを使ってアクセスしている。サイト内のページを先読みをしており、それで複数のポートが使われる。

③ポートフォワーディング
家庭用LANはNAPTでグローバルアドレスを使うが、外部にあるネットワークからLAN内の特定のホストへアクセスしようとする場合、ホストを特定できない。アクセスできるようにするために、ポートフォワーディング技術が使われる。フォワーディングは転送の意味。外部ネットワークからホスト内の特定のポートへ転送するように設定しておくもの。この機能を使うと、家庭内LANで稼働するサーバーをインターネットに公開できる。

④ネットワーク機器の自動設定
UPnP(Universal Plug and Play)NATトラバーサルという機能が家庭用ルータに搭載されている。この機能によりポートフォワーディングの設定を自動的に行う。

⑤NAT64/DNS64
IPv6のみのネットワークからIPv4ネットワークへと通信するために用いる技術の一つ。アドレスをIPv6とIPv4に相互変換する。
DNSの問い合わせについても変換するのがDNS64。

p.71- サーバー
①サーバーとは
サービスを提供するホスト、システムのこと。
サーバーとクライアントで通信をする構成をクライアントサーバー型通信という。
いろんなサーバーがある。webページを公開するのに使うWebサーバー、メールを転送するSMTPサーバーなど。

②ポート番号
サーバーは1台で複数の異なるサーバー機能を提供できる。送信されてきたリクエストがどのサービスに対してなのかを判別するのにTCPやUDP(というプロトコル)のポート番号を用いる。サーバーとして使うポート番号はランダムでなく決まっている。変えることもできるが80番を使うのがWebサーバーである。最近のWebサーバーでは443番を使っている。
0番から1023番はウェルノウンポートという。
1024番から49151番のポート番号はレジスターポート(登録済みポート)という。
49152から65535番はダイナミックポート/プライベートポートという。

ウェルノウンポートとしては
20番と21番のFTP(データの転送に使う)、22番のSSH(遠隔の端末を操作するときに使う)、25番のSMTP(メールを送るときに使う)、53番のDNS(ドメインネームシステム)、80番のHTTP(webサーバーにアクセスするときに使う、ポート番号の代表格)、110番のPOP3(メールを受信するときに使う)、143番のIMAP(メールの受信に使うPOP3もだが、どっちかを使う)、443番のHTTPS(HTTPのセキュリティのかかったバージョン)、587番のMessage Submission(メールで使う。のちの章で出てくる)は覚えてほしい。教科書にはほかにも挙げられています。

p.74-
ドメイン名
ドメインには領域という意味がある。ネットワーク上のコンピュータを識別するための名前のこと。
http://www.example.com/example.comがドメイン名になる。wwwはホスト名という。
①ドメイン名の構造
ドメインは組織や地域などの属性ごとに階層構造を持たせた名前空間として規定されている。
example.ne.jp. となっていて空のスペースがルートドメイン、jpがトップレベルドメイン(TLD)、neがセカンドレベルドメイン(SLD)、さらにサード、フォースレベルドメインのように分かれる。
ホスト名とドメイン名を合わせて記述したものを完全修飾ドメイン名(FQDN)という。

②TLD
ICANNにより管理され、承認がなければ規定したり追加することができない。gTLD(generic)とcc(country code)TLDがある。

■gTLD
aeroは航空運輸の分野で使っていい。bizは商用的な目的であれば使っていい。comはカンパニー、会社で商用目的となってはいるけども個人でも取れるほど緩い。coopは協同組合。eduは主に米国の4年制大学以上の教育機関。intはinternationalの略だと思うがあまり見たことはない。milはmilitarizeで米軍組織。netはネットワーク管理組織用だが、個人でも取れる。ほかにもたくさんあります。アメリカの○○が多い。インターネットという仕組みがアメリカからできたこともあって多くなっている。審査を通過し結構なお金を払えば専用のgTLDを作ってくれる。アマゾンならamzなど。

■ccTLD
国や地域に割り当てられたTLDでnTLD(national)ともいう。ツバルという国のTLDであるtvは外国人でも取得し使うことができて外貨を獲得するのに提供されたりする。テレビ局などが取得している。

③JPドメインのSLD名
4つに分けられる。
・汎用JPドメイン名はjprs.jpのようにipの下位に直接組織名やサービス名を置くドメイン名がある。日本国内に住所があればだれでも登録できる。漢字を使うこともできて、お名前.comならonamae.comというようにアルファベットのドメイン名も持つ。webブラウザが日本語ドメイン名に対応している必要がある。
・属性型JPドメイン名が一番多く、9個の属性がある。ac.jp(高等教育機関など)、co.jp(会社組織など)、ed.jp(acに該当しない教育機関)、go.jp(日本政府、独立行政法人)、or.jp(医療法人や農業協同組合など)がある。
・都道府県型JPドメイン名は.tokyo.jpのようなもの。個人でも日本に住所があれば登録できる。
・地域型ドメイン名はSLDが都道府県名あるいは政令指定都市名となり、サードレベルドメインが市区町村名となる。例えば、.chiyoda.tokyo.jpなど。

④例示用に予約されたドメイン名
example.comexample.netなどが予約されている。

⑤インターネットの資源管理組織
1998年以降、プロトコルなどの資源の管理はIANAからICANNに移管された。そこからさらに地域別管理組織RIRが権限移譲をされ管理している。ドメインはレジストリが管理をし、レジストラーが登録を行っている。jpを管理するレジストリはJPRSという会社が行っている。レジストラーはレジストリとの契約のもと、ドメイン名登録の業務を代行する指定業者である。ドメインは購入するのにもお金がかかることがあり、維持するのにも年間でお金がかかる。中古のドメインを取得するとメリットがあり、ほかのwebページにそのドメインへのリンクが張ってあれば、そこから飛んでくることがあるためです。

再来週にやる中間テストの範囲はp.1-87までとなります。

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