専門学校32日目(情報工学)5月28日(火)

1時限~3時限
情報リテラシー実習   情報利活用 文書作成Word2021対応

前回5月14日に出された課題の提出に対して、返信がありました。A、B、Cで判定し、Aなら合格です。ほかは再提出が必要ということだそうです。

今日からペースを上げていきます。教科書Lesson4とLesson5を終わらせます。表や画像、図形を挿入するやり方を学びます。
・表の挿入
挿入タブの表から表を作成することができます。8行10列よりも大きい表を作る場合は、表をクリックして現れるプルダウンメニューの表を挿入をクリックし、サイズを自分で打ち込んで作ります。表の一つのマス目をセルといいます。横の塊を行、縦の塊を列という。表の左上にある移動ハンドルをクリックすると全体を選択できます。表にはいろんな作り方がある。セルの境界線にカーソルを持っていき、両方向に向かう矢印が現れたらダブルクリックすると、自動で幅を調整してくれる。表のレイアウトタブの中にあるセルのサイズのグループから高さ、幅を入力して調節することもできます。セルの結合はドラッグして表のレイアウトタブにある結合グループのセルの結合をクリック。移動ハンドルをクリックして全体を選んでからホームタブの段落グループの中央揃えをクリックすると表の配置を中央にできます。

・画像の挿入と編集
画像を入れるのは簡単だが、そのあとが若干面倒。画像は挿入タブの図グループにある画像から挿入する。デバイスから、ストック画像、オンライン画像があるが、ストック画像はマイクロソフトが用意したもので、定められている規約範囲でなら著作権フリーで利用できる。オンライン画像は画像を検索して挿入するものです。著作権などがあるので利用には注意が必要です。
画像を入れたばかりの状態だと好きな位置にもっていけない。そこで文字列の折り返しを変更すると自由に移動することができる。画像の右上にあるレイアウトオプションから設定できます。図の形式タブからでもできます。


・図形の挿入と編集
図形も挿入タブから作ります。図形を選んで楕円や直線などを選ぶと、ポインタが+記号みたいになる。その状態で線を引いたりします。shiftキーを押しながらドラッグすると、線などをまっすぐにして引くことができます。線を引いたら、図形の書式から破線にしたり太くしたりと設定を変えられます。

・ワードアート
ワードアートは文字をゆがませたり、立体感を出したりするのに使う。
画像と同じくレイアウトオプションの影響を受ける。そのため、文字列の折り返しを変えると自由に動かすことができて、選択してホームタブから中央揃えにすれば、中央に配置することができます。

表、画像、図形、ワードアートを使ってワードファイルを作りました。


4時限~6時限
国家試験対策    コンピュータ概論
          キーワードで学ぶ最新情報トピックス2024

第4章 システムの評価指標
p.90-
RAS(Reliability、Availability、Serviceability)にIntegrity、Securityを加えたRASISという評価指標がある。

Reliabilityは信頼性で故障せずに正常な動作をする時間を示します。尺度はMTBF。
Availabilityは可用性で利用したいときに利用できる可能性を示します。稼働率のこと。稼働率=MTBF / (MTBF+MTTR)
Serviceabilityは保守性で、修復のしやすさを示す。MTTRで測る。
Integrityは完全性で障害や誤操作に強い度合い。
Securityは安全性で外部からの攻撃や露営などへの耐性。

システムの最適な容量を計画することをキャパシティプランニングという。
稼働状況からハードウェアの性能やシステム固有の環境を把握する。
想定される処理件数や処理時間といった求められる要件を把握する。
サーバの台数などのシステム構成の案を検討する。
システム構成の案について適正なものか評価し、必要であれば見直す。

スループット
単位時間当たりに処理できる仕事量のこと。

レスポンスタイムとターンアラウンドタイム
前者は応答時間のことで要求の終わりから結果の応答が始まるまでの間の時間。後者はジョブ(仕事の単位)を依頼(コマンドの入力など)してから結果をすべて受け取るまでの時間。これらはセットで覚えてください。

ベンチマーク
コンピュータの性能を測定し比較するための指標。そのためのソフトウェアをベンチマークソフトという。SPECやTPCなどがある。グラフィックス能力を評価するベンチマークもある。ゲームFinalFantasy14もベンチマークテストになっている。SCOREが高ければ性能がいいということになる。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク (finalfantasyxiv.com)を参照。

サイジング
システム負荷等に必要なサーバ数やディスク容量などを見積り用意する作業のこと。用意した資源の6割くらいのスペックで処理できるように余裕を持たせておきます。

プロビジョニング
ユーザが必要とするときに事前に用意された資源を割り当て迅速に利用できる仕組み。以下のものがある。
①サーバプロビジョニングは予備のサーバを割り当てること。
②サービスプロビジョニングはプロバイダなどがDNSサーバ設定や、HTTPS設定などをすること。
③ユーザプロビジョニングはユーザアカウント登録などアカウント管理を行うこと。
④シンプロビジョニングのシンというのは薄いを意味するthinからきている。ストレージについて要求に応じて仮想ディスクを提供し、物理ディスクは実際の使用量に応じて割り当てる方式。


スケールアップ/スケールアウト
サーバの性能を向上させる方法。スケールアップはサーバのCPUなどそのものを増強する。データの分散ができない場合に向いた方法。スケールアウトはサーバ等の台数を増やす。負荷分散ができる場合に向いた方法。


信頼性指標と計算
稼働率はMTBF(平均故障間隔)とMTTR(平均修理時間)を用いて計算する。上でも書きましたが、稼働率=MTBF / (MTBF+MTTR)です。それぞれMean Time Between FailuresとMean Time To Repairの略です。

MTBFは長いほど信頼性が高まる。
MTBF = 累計稼働時間 / 故障時間
= (500+700) / 2 = 600時間
故障率という指標も使うことがあります。故障率 = 1/MTBF

MTTRは短いほど信頼性が高まる。
MTTR = 累計修理時間 / 故障回数
= (50+30) / 2 = 40時間

この教科書の例はわかりやすくするためのもので、実際はもっと信頼性が高い。

稼働率 = MTBF / (MTBF+MTTR)
システムが正常に稼働している時間の割合のこと。
上のMTBFとMTTRの例から計算してみると、
稼働率 = 600 / (600+40) = 600 / 640 = 0.9375

複数の装置で構成されているシステムの稼働率
直列システムと並列システムがあり、それぞれ計算方法が異なる。
aとbを装置A、Bの稼働率とする。
直列システムの稼働率 = Aの稼働率a×Bの稼働率b
ですべてが稼働しているときに全体として稼働している。

並列システムの稼働率 = 1 - Aが故障している確率×Bが故障している確率
= 1 - (1 - a) × (1 - b)
でどれか一つでも稼働していれば全体として稼働している。


稼働率の問題でよくでてくる問題を基本情報技術者試験過去問道場から解きました。
東京と福岡、東京と大阪、大阪と福岡が回線で結ばれている。すべての回線の稼働率が0.9とする。東京と福岡の間の稼働率を求めよ。直列と並列の複合問題。
1 - (1-0.81)×(1-0.9) = 1 - 0.19×0.1 = 1 -0.019 = 0.981

ここで(1-0.81)は東京と大阪、大阪と福岡の直列の部分の故障している確率。それと東京と福岡間の故障している確率(1-0.9)をかけて1から引いて求めている。

バスタブ曲線
時間経過によって起きる故障の割合の変化を表すグラフ。初期故障と摩耗で故障する期間の故障率が高く、その間の期間の故障率が低くなって、バスタブのような形を描く。

誤り制御
ランダム誤り、バースト誤りがある。

パリティチェック
これはデータに1ビットの検査用(冗長)ビットを付加し、1ビットの誤りを検出する方法。奇数パリティチェックと偶数パリティチェックがある。どっちを使ってもよい。奇数パリティチェックなら1の個数が奇数個になるようにビットを付加する。偶数パリティなら偶数個にするようにビットを付加する。
偶数パリティチェックを採用していて、例えば2ビットの誤りが発生した場合、データに含まれる1の数が偶数のままになり、誤りが検出できない。


水平垂直パリティチェック
1ビットの誤りの訂正と2ビット以上の誤りチェックを可能にした方式。1文字に対して付加する垂直パリティとブロックに対しての水平パリティを組み合わせる。
0と1を羅列したエクセル表で2ビットの誤りは検出できるものの、訂正はできない例を見せてもらいました。


CRC(Cyclic Redundancy Check)は巡回冗長検査
バースト誤りの検出に適している。

チェックサム
データを数値とみなして合計を計算し、合計値を検査用符号として付加し、誤りを検出する方式。

ハミング符号
2ビットの誤り検出と1ビットの訂正を可能とした誤り訂正符号(ECC:Error Correcting Code)です。


Crucialのサーバ用メモリ8GBで9,640円でECCが搭載されている。ちなみに実習用PCには誤り訂正機能はついていない。


第2節 システムの構成
集中処理と分散処理がある。
集中処理の利点は管理対象が1台なのでセキュリティ対策や、障害発生の特定などがしやすい。
ただし、処理しているコンピュータが故障すると全体へ影響が及びます。

分散処理は一部の装置が故障しても全体としては停止しない。また機能拡張が容易である。
しかし、管理するコンピュータが増えるため運余殃管理が複雑になる。そしてすべてのコンピュータにセキュリティ対策を施さねばならずセキュリティ対策がより困難になる。

分散処理は
水平分散システムと垂直分散システムとに分けられる。
水平分散システム
サーバを複数ぢ用意し、ロードバランサなどでアクセスを振り分ける水平負荷分散などがある。

垂直分散システム
処理の前後関係や主従関係があるシステム。クライアントサーバシステムが垂直機能分散である。

システムの利用形態
バッチ処理とリアルタイム処理がある。
バッチ処理とは、データを蓄積してまとめて処理する利用形態。まとめて処理するためスループットが高くなる。代表的な例だと給与計算がある。ひと月でまとめて行うもの。売上データもそう。
センタバッチとリモートバッチに大別される。

オンライントランザクション処理(OLTP)
データの発生のたびにすぐに処理するリアルタイム処理の一つ。トランザクションという1件分のデータを処理する。この処理はACID特性を備えている必要がある。
原子性(Atomicity)、一貫性(Consistency)、独立性(Isolation)、耐久性(Durability)

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