ラグビーワールドカップ2023 ジャパン対アルゼンチン戦 感想その1

ラグビーワールドカップ2023 ジャパン対アルゼンチン戦の感想。

アルゼンチンが快勝し決勝トーナメント進出を決めた。一方のジャパンはプール3位に終わり、決勝トーナメント進出を逃した。以下、敬称略します。

アルゼンチン 39-27 ジャパン

ミスはあったものの、ジャパンはやりたいことができていた。ただ、アルゼンチンの壁が高かった。今日の試合を見て、アルゼンチンの強さを改めて実感。ワールドカップ以外でアルゼンチンを見るのは、だいたい対戦相手がオールブラックスかスプリングボクスの試合。対戦相手が強すぎるので、アルゼンチンの強さを過小評価してしまっていた。

特に強さを感じたのがブレークダウンでの攻防。アルゼンチンのアタックの際、ジャパンにジャッカルのチャンスが何度かあったが、サポートプレーヤーがジャパンの選手を力強く引きはがした。戦前から予想されていたが、ラインナウトからのモールでも押される機会が多かった。力強さだけではなく、やはりうまい。

バックス陣の突破力も印象的。両WTB、特にカレーラスのランニングが凄かった。スピードだけではない、ステップ、タックルをものともせず前進する力強いランニング。ジャパンのディフェンスが止められなくても仕方ない、彼のランニングを見ているとそんな風に思ってしまった。一方で不用意なパントキックで相手バックスの見せ場を作ってしまったことも事実。

しかしその強いアルゼンチンにジャパンも負けていなかった。スクラムはほぼ互角。トライを取られたら取り返す(実際にはジャパンがとった後、すぐに取り返されることが多かった)など、殴り合いになった今日の試合において、手数で負けていなかった。かつては強豪国との対戦で殴られ続けていたことを考えれば、長足の進歩。

だからこその課題も浮き彫りになった。スクラムは健闘し、ラインナウトも途中から改善された一方、パントキックに課題を感じた。それは相手パントキックの処理だけでなく、自分たちが蹴るパントキックにも。SO松田のキックが長すぎて、相手に対してのプレゼントキックになっているものもあった。松田のキックが長いのか、追いかける選手が遅いのか、あるいはアルゼンチンのエスコートがよかったのかわかりませんが、パントキック後の処理でピンチを招くことが多かった。

そして前回大会とは異なり、後半に失速することが多かった。イングランド戦、サモア戦、今回のアルゼンチン戦も最後の20分で失点を重ねた。

その2に続く。



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