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夫が脳梗塞で失語症になった

60代後半の夫が脳梗塞で倒れ、重い失語症になりました。
倒れた時から1年半、ずっと日記をつけてきました。
病院とのやり取り、夫の失語症の状態、私の葛藤や工夫したことなど
記録に残したくてnoteで公開することにしました。
病院のドクターやリハビリの先生とのやり取りは
覚えている限り、言われたことをそのまま書きました。
書き終えるとなんと4万字以上になり、書いた私自身が驚いています。
こんな長い文章は読む方がいないかもしれませんが、
同じような状況の方がおられて参考にしていただけると嬉しいです。
ようやく公開できたことに感謝して。

         


第1章



夫は脳梗塞で倒れ、失語症(全失語)になった。
倒れた日から、半年くらいまでの慌ただしい日々の記録を残しておこうと
思う。

・はじめに



まず、話を始める前に夫と私(妻)のことをざっと書いておこう。
夫の年齢は60代後半。持病がある。30代前半に肥厚性心筋症と診断
され、それ以降近くのS病院に1~2か月に1度通院し、経過を見ていた。
特定医療費(指定難病)受給者証をもらっている。
それでも60歳定年まで勤めあげ、その後5年間フルタイムで働き、
ようやく気楽な年金生活を満喫していた。
私(妻)の年齢は60代前半。夫が倒れるまで期限付きの仕事で
フルタイムで働いていた。
子どもは2人(娘と息子)いるが、2人とも働いており、飛行機でないと
帰省できないくらい遠方に住んでいる。
そんな普通の生活を送っていた中、その日が急にやってきた。

・夫が倒れた

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