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思いの丈

先日、初キャンプに行って来ました⛺️

…と言っても、テント泊ではなくて
ワンコ泊可のコテージを予約して貰い
虫との戦いを最小限に食い止めました

初キャンプに伴い、宿泊場所として選んだのは
元からアウトドア派の長女が、以前利用した施設でした

オーナーさんが女性とのことで
各場所に、細かな女性らしい配慮がなされており
外施設としては清潔で、とても可愛いらしく作られていました

眠る事以外は、自分たちの手で
炭をおこしたり、メスティンでお米を炊いたり

ですが初めての火おこしで、まぁ長い長い時間が費やされました

当たり前の事ですが、焼き芋を焼くにしても
魚介を焼くにしても
食べるより待ち時間の方が、圧倒的に長くなりました

あんなにも「シンプルな料理」を
目の前にして、待ち焦がれた経験はありません

私は、あまりお酒が強くありませんので
待ちながら、呑みながら…と言う楽しみ方は、得意ではありませんが
今回は、初めて尽くしでしたので、雰囲気はワチャワチャでした

終始あーでもこーでも無いと、お喋りしながらの食事でした

やがて夕方になると、川沿いの緑の中から
何やら「オジサンのような声」がします
それは「ウシガエル」という事ですが
運良く対面する事はなかったので
「もう二度と来たくない!」という事には、幸いなりませんでした

それでもやはり、虫たちとの遭遇は避けられません
ふと目を斜め下の方へ落とすと
テーブルの脚を「ナナフシ」が、登山中ではありませんか・・・
絶句でした💦

この日だけで、人生初のご対面はけっこうありました

今回は、楽しい事➖ドギマギした事を、振り返ってみると
嬉しいかな「楽しいこと」の方が多かった気がします

何より炭で時間をかけて調理した食材や、お米の味は、忘れられません

炭の遠赤外線効果による火の入り方は、なかなか家では真似出来ないものだと感じました

それに、何かを待つという
とてもシンプルで、楽しみな気持ちは
私にとっては普段には無い、最高のスパイスとなりました

普段の暮らしの中では「待たせず、サッと用意ができる事」が
私の役目となっていますから、どうしても段取り先行になります

キャンプでは、段取りはするものの
なかなか絵に描いたようには流れて行かない
「未熟な現実」が目の前に広がるので
容赦なく、イレギュラーな事に、対応して行かなければならなくなります

そんなハプニングも楽しみながら、食材と向き合った食事光景でした

食べることが、地味に好きな自分としては
「大イベント」としての「キャンプご飯」ではなくて
暮らしの中の、数あるピースのひとつとして
楽しかった「キャンプご飯」が
私のこれからの暮らしに、加えられたら幸せなことだと思います

考えてみると
年齢を重ねても「私が手放さない好きなこと」には
不思議と共通点がありました

まず、あまり経済的な負担が大きくないこと
年に一回の大イベントよりも
小規模で良いから「気負うこと無く味わえるワクワク」であること
出来るなら自分のゆるいペースで、無理をしないで出来ること

この共通点の最たるものの1つに「キッチンに立つこと」があります

それは誰かの為に、何かを作るという行為だけではありません

例えばキッチンの仕様を
自分の身長や、力加減、好み、使用頻度などで
進化するように、日々細かく変えてみたり

気分がスッキリしない日は
とにかくキッチンを、磨き上げてみたり
100均のパーツで、一新してみたり

いつもいつも頭の中に「消えない妄想」が発生して
何をしていても「余計な思考」が続く毎日ですが

キッチンに立っている時は、不思議と集中しているのか
邪魔な考えが浮かんで来ない気がします
私にとっては「ささやかなマインドフルネス」のような気分です

私はとても臆病で「新しい事への挑戦」が苦手ですが
自分が幸せと感じることは、年齢を経て
自分の手の中に残ってくれました

そして、少しでもまだ心が柔らかなうちに
ひとつひとつ静かに増やして行けたらと思います



ギャラリーからお借りしたのは
素敵な「hoho」さんの作品です🎐ありがとうございました









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