おばあさんのチョッキ
絵本の「ネズミ君のチョッキ」は好きだけど
ずっと解らない事がありました
私の母も、叔母も、晩年に差し掛かると「毛糸で編んだチョッキ」を着ていました。
呼び名はじきに変わって「ベスト」となっても
「どんなに厚着をしても、背中が寒い」と言って
子供の私から見ると「着ても着なくても同じような薄さ」のベストを
最後に必ず着てました
背中がサワサワと、風が通るように感じる…
それが、その頃の私には全く理解出来ません
今は「ジレ」という言葉もあり、若い年代のオシャレにも取り入れられていますが
もっと昔は、男性の背広の下に着る物というイメージもありました
確か「チョッキ、ベスト、ジレ」は、同じような物をさすけれど
語源が違うとか…
それよりも私にとっては、なぜ年齢が増すと
ベストを着るのか…が謎でした
ですが、年齢を重ねて自分の感覚を通して解った事があります
だんだん年齢を重ねると体力が無くなって来ます
確かに「背中が寒い」と感じる方もありますが
私の場合加えて「厚手のセーターが重くて着られない」という事が
今年から起きました
去年までずっと重宝して着ていた
「ざっくりケーブル編みの厚手のセーター」に袖を通すと
温かいより、重くて肩が張り疲れる…その方が先になりました。
「えーーーっ🤨!どうするこの寒さ…」となる訳です
今年が大寒波だから?
何で厚手のセーターを着る体力が無くなる?
手足などの末端が冷えていたのに、背中⁉️
でも確かに、サワサワと寒いのです…💧
そこで「母のベスト」を思い出して着てみる事に
厚手のセーターを、軽めで薄いものに変えて重量を減らし…
すると、温かい❗️
あれっ?背中だけで凄く温かい…
もちろんホッカイロなどを貼っても、ベストで囲まれてより温かい!
今年の冬、厚手のセーターとサヨナラをして
ベストデビューとなりました。
洋服の最後に「毛糸のベスト」は
私にとって、それは「おばあさんの証」でしたので
私も仲間入りしたのかな…と少し感慨深いものもありますが
そこはまだ強めに抗う気持ちもあって
「無印良品のベスト」をチョイス❗️しました
どの服にも合わせやすくて、何より老けないところがお気に入り
紳士用も一緒に買って(1人では転ばない)
今年の冬は、夫婦揃って高齢者アイテム「いつでもベスト」デビューとなりました。
皆様もどうぞ、風邪などひかぬよう・・・ご自愛下さい!
早く春が来たらいいですね・・・🌸
追記
ギャラリーからお借りしたのは
「にゃむ」さんの作品です🥀ありがとうございました
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