見出し画像

『冒険の書』ブックレビュー

お疲れ様です

今回もブックレビューを更新していきます!

いきなりですがみなさんに
質問です

「なぜ、学校に行かないといけないのか?」

お子さんがいらっしゃるご家庭では、ほぼ確実に言われた方があるのではないでしょうか

また、指導される立場の方もなんとなく返答した記憶しかないのでは

今回ご紹介する『冒険の書』ではこのような最も本質的な部分を"問い"と設定しています

また、小説形式でもあるため、歴史や哲学が苦手な方も、一緒に冒険しながら読める1冊です

それでは前置きが長くなりましたので、
さっそく本の全体像からいきましょう!


そもそも論

なぜ勉強するのか?

勉強するのは何のためか?

いい仕事をする→いい給与をもらう→いい大学にはいる→たくさん勉強する

みなさんもそう考えたことはあるかと思いますし、そう習いましたよね?

しかし、そんなことは当たり前でみんなもやってたからではないでしょうか?

本書は教育の歴史から書かれており、様々な偉人たちの功績をみながらストーリーが進みます

ここで、大切なことはたくさんの勉強をしないといい大学にはいれないということが、果たして本当かということです

このあたりの解説を書いていくと膨大な量になってしまいますので、割愛させていただきます

学ぶとは主体的に知識を取り入れること

学校生活を振り返ると、先生に怒られたり、眠くなったり、退屈さを感じたことがあるはず

でも、本来は「学び」「遊び」「働き」は一体となっているということが衝撃的でした

確かになぜ休み時間があるのか?
そもそもどこから大人で、
どこから子どもなの?

なぜこれするの?

こういった本質的な回答は是非本書を読んで下さい

私はこの勉強に対して、本当に大切なことは自分が主体的に勉強できる環境が最も大切なんだと思いました

今から何をすべきか?

現代社会の構図

本書では「メリトクラシー」という聞き慣れない言葉が登場しました

これは以前家柄や位で仕事が決められてしまっている社会に対して、能力で評価するような社会です

能力別に学習することを推奨し、実績重視で評価される社会

現在の世界といって間違いないでしょう

生まれた瞬間から決まってしまう世界から、しっかりその能力にあった仕事に割り振られるという世界はいいことのように思えました

しかし、今なお差別は続き、無気力な生徒や夢のない社会人は増えているかもしれません

具体的なデータはありませんが、周囲を見渡してみてもその影響はすさまじく、あなた自身もそうなっているのかもしれません

アンラーニングのすすめ

そこで、成人した世界は能力や実績での評価になるため、子どもたちの学校でもより社会で活躍できるようにと、テストや試験の導入がありました

これでますます良い・悪いが可視化されてしまい、生徒の目標や夢の自由は狭くなったようです

本書でも様々な問いに答えながら、アンラーニングという言葉で終わりにしたいと思います

自分が身につけてきた価値観や常識などをいったん捨て去り、あらためて根本から問い直し、そのうえで新たな学びにとりくみ、全てを組み替えるという「学びほぐし」の態度をいいます

『冒険の書』第5章,p.277より

語弊を恐れず言うと、
もう一度学び直しましょうということ

何が正解で、何が失敗かも分かりづらく
今まで習ったことが通用しなくなり
時代は毎日のように移り変わる

そんな忙しく、慌ただしい世界も、自分自身が変わることができれば、世界が変わるということを本書は伝えてくれていると感じました


非常に分厚い本で参考文献も多いですが、小説形式で本当に分かりやすく書かれていました

みなさんも是非読んでみて下さい!

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?