一穂ミチさんの「光のとこにいてね」を読んだ感想

昨日、一穂ミチさんの「光のとこにいてね」という本を読み終わりました。
一穂ミチさんの本を読むのは初めてで、本を買いにいった時などに名前を見かけたりしたことはあったのですが、読んでみようとは思わず興味も湧きませんでした。けれど、ある日父と本屋さん(TSUTAYA)に本を買いにいった時に父がこの本はどうかと見せてきたのです。
私は、背表紙を見てみました。あらすじを読んでみて買うか決めようと思ったのです。結果、あらすじは書いてありませんでした。
けれども(その代わりに?)帯にこう書いてありました。

『スモールワールズ』を超える感動の最高傑作
読み終えて、ぎゅーっと抱き締めて、バタバタした。控えめに言って、最高傑作だと思います。
(平和書店TSUTAYAアルプラザ城陽店 奥田真弓さん)/ もうなんて物語を描いてしまうのでしょうか。残りの数ページにさしかかり終わって欲しくないと時を止めてしまいたかった。震えたーー!(未来屋書店大日店 石坂華月さん)/ 私はこれを恋愛小説とも青春小説とも呼びたくありません。今あるありきたりな言葉や枠にはまるような作品ではないと思いました。(くまざわ書店四条鳥丸店 山中津加紗さん)/ 読み終えた瞬間、顔を覆って泣き出してしまいました。40手前の男が、です。間違いなく、自分の中で今年No. 1の一冊です。(三省堂書店海老名店 竹村真志さん)
今まででいちばん自信がありません。
でも今まででいちばん
「小説書いた〜!!」って気が、してます。
         一穂ミチ

私は、最後の、
今まででいちばん自信がありません。
でも今まででいちばん
「小説書いた〜!!」って気が、してます。
っていう一言でこれにしようと手に取りました。
そして実際に読んでいくと、大体は最後の結末が少しは予想ができるのですが、「光のとこにいてね」は、全く結末が想像できませんでした。
想像できたとしても、多分外れていたと思います。
で、感想は、最後があまりにも意外すぎたということです。
読み終わった時に、つい「意外!」と口に出してしまいました。
何がこれから起きるのか、登場人物たちはどうなるのか、というはらはらとどきどきが止まりませんでした。
感情が忙しなくずっと動いていました。(笑)
今はここまでにしようと思っても、一気にページをめくってしまいます。そして、気づけば30分くらい経ってしまうのです。
それぐらい面白くて、魅力的なんです。
そしてそして、何より今後小説を書くときの参考にもなりました。
けれど、いっちばん思ったことがあります。
自分が自信のない作品でもこうやって評価される、だから自分がこれはいまいちだな、とかこれは失敗作だな、などと思ったとしてもこうやって評価されるかもしれない、自信がなくても周りはこの作品を認めてくれるかもしれない、どうなるかはわからない。ということを強く思いました。
少し長くなってしまったかもしれませんが、ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。
一穂ミチさんの「光のとこにいてね」を図書館、本屋さんで見かけた場合は是非、手に取って読んでみてほしいなと思います。
この作品では、何か元気みたいなものをもらえたような気がします。
なので、落ち込んだ時などに読むと元気になれるかなと思います。


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