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お寺の掲示板 【No.19/柊原のお寺・真宗寺/2022.8月】
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【掲示板の言葉】
正信偈
蝉が加勢の
盆参り
お盆になると、門徒さん宅を次々まわる。
車で訪ねることもあれば、自転車を一生懸命に漕いで、一軒一軒訪ねてまわることもある。
自転車を停めて、運動の一連の流れのように、玄関をくぐり、雪駄を脱いで、仏壇に面じて、威を正して、合掌、念仏。
お勤めで『正信偈』や『嘆仏偈』を読む。
外は熱気、額には汗。
仏教の音色が広がると、あたりは静謐な空間へとなっていく。
おリンを打った後の間、私は勤行の声をおさめて、次の発声に備えるわけだが、その時初めて、遠くの蝉の声を意識した。
よっぽど集中していたのか、はたまた逆によほど散漫だったのか、今まで聞こえてこなかった大きな鳴き声が、一度気がつけばあちこちから聞こえて、大合唱となって耳に飛び込んでくる。
ああ、いのちを説く仏教の経典のように、蝉たちもいのちのうたを歌っていたのだ。
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