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【EDと歌詞】俺、羊文学と呪術を好きでよかったよ。more than wordsと呪術廻戦【考察】

 僕は呪術廻戦が大好きだ。
 単行本は全巻持っていて何度読み返したか分からない。あのハンターハンターとBLEACHの要素を分解して再構築したような、芥見先生と週刊少年ジャンプのセンスと計算が織りなす世界が大好きだ。

 僕は羊文学が大好きだ。
 「光るとき」で衝撃を受け、our hopeで完全にハマり、何度かライブにも行ったことがある。ティーンエイジャーの頃の、誰もが一度は感じたことのある葛藤や焦燥、不安や輝きをサウンドと歌詞で時に激しく、時に心地よく届けてくれる羊文学が大好きだ。

 その2つがコラボしてくれるなんてなんだこれ、夢か? 存在しない記憶を見せられているのか? 今なら僕は死滅回遊だって乗り越えられる! 全員かかってこい! うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 というわけで今回は呪術ファンと羊文学ファンの両視点から『呪術廻戦 第2期 渋谷事変 ED』「more than words」を見ていきたいと思う。



ED映像の解釈

前奏~~♬

 あ~~虎杖と羊文学っぽい前奏の入り~~! 夢じゃなかったと実感する最高の時間だ!
 前奏は「風になれ」と少し似ている気がする。でも「風になれ」よりは重厚感のあるサウンドに聞こえるな。

彼が言った言葉 何度も思い返して
うまく返事できたか?グルグルグルする

 おっ お疲れ様です! 卒業ぶりですね、伏黒さん!
 さて、先にネタバレしてしまうと今回のEDは1年生トリオが使い捨てカメラを持ちながら東京を練り歩くのが大まかな流れになる(東京住みじゃないのでどこか分かんないです、ごめんなさい)
 そしてサビ以降では、スナップ写真風味のカットが連続して登場する。つまりその写真は、1年生ズの誰かが撮影したと考えるのが自然だろう。というわけで、少し先になるがサビから移るカットを誰が撮影したかをプチ考察していきたい。

 歌詞はザ・羊文学といった入りである。ちなみに僕は「more than words」を「本音を押し殺して悩んでいる人への応援ソング」だと解釈している。これは後で詳しく話すとしよう。

いつからか正解を選ぶのが楽になって
本音言う無邪気なペース適当に誤魔化している

 画面外から走ってくる野薔薇が息を切らしながら伏黒の肩に手を置く。その後に元気いっぱいの虎杖に何かを言って、虎杖は階段を駆け上がる。
 おそらく「のど乾いた! ジュースでも買ってきなさいよ!」とでも言っているのだろうか。

だってどうしようもないときでも
まだ自分のことを信じたいんでしょ?
気づいているんでしょう?

 さあ来た! 怒涛のサビカットだ! 
 全体的に暖色の色味をしているので、画面からレトロな雰囲気が漂っている。羊文学もこれに近い雰囲気のMVを作る傾向があると思う。パッと出てくる所でいうと「FOOL」や「マヨイガ」当たりだろうか。

 そしてサビの「誰がどの写真を撮ったか」だがこれは基本的に

 「風景写真」          =伏黒
 「虎杖・伏黒の映っている写真」 =野薔薇
 「野薔薇・伏黒の映っている写真」=虎杖

 が撮ったと判断していいと思っている。
 伏黒は性格的に人物は取らないだろうし(実際Aメロでも方向的に2人のいる場所ではなく空を撮っている)、そうなると後は消去法で決まる。

 それでは行くぞ! スタート!

野薔薇が写っているから虎杖!
虎杖の靴が見える! だから野薔薇! 慣れてないから指が写っている。可愛い!
これは判断が難しいが、虎杖は気を使って写真を撮っている人の写真は撮らない気がする! だから野薔薇が茶化して撮っている!
風景! 伏黒!
消去法で野薔薇!
虎杖が写っているから野薔薇!
風景画! 伏黒!
またお前か! 風景意外も撮れ! 伏黒!
はい、完全に虎杖……じゃない! 1枚目の写真の伏黒のカメラ先だ! じゃあ1枚目は野薔薇で確定じゃないか でも困った早速「伏黒は人を撮らない」という縛りが解けてしまった。まあいいや

きっと同じような痛みを
辿ってく夜がきみにもあるなら
Just be by your side
And give you more than words
Give you more than words

靴は伏黒…これ撮ってるのどっちだ? シチュエーションとアングル的に虎杖と予想。
ま~~た風景だよ 伏黒!
ドヤ顔 野薔薇だ! こんな表情は1年男子以外に見せるんじゃないぞ! これは虎杖!
完全に野薔薇! 
でた、風景大好き伏黒さんだ!
風景だから伏黒…と見せかけて、渋谷ハチ公にテンションが上がっている野薔薇だ!
うーーん虎杖だよね。逆に伏黒が撮ってたらどんな顔で撮ってるのか見てみたい。
これは一瞬鏡に映ったのを虎杖が自撮りしてるのかと思ったけど、場所的に鏡はなさそう。なら伏黒か! お前…風景以外も撮れたのか。
これは「換気扇を撮る伏黒を面白がって撮る野薔薇」ですね。ありがとうございます。
消去法で虎杖なんだけど、お前これだけ縦撮りで撮っただろ! しかもそのアングルって殺されてもしらねぇぞ!
これスマホ触ってるの誰? 多分伏黒or野薔薇なんだけどわかんない。有識者の方いれば是非。
う~~ん 虎杖映ってるから野薔薇かな?
伏黒! 落書きされてるもの好きねぇ
夜になったね これは絞り込めない! でも一番月を撮りそうなのは伏黒かなぁ。結構綺麗で都会ではあまり見れそうにもない月だから。
急にリアルテイストになった! 分かんないけど勘で虎杖

 空を飛ぶ鷺?(分かる人いたら是非)と109に向かう虎杖でフィニッシュ!
 いやーー、良いEDだった! ありがとう!


歌詞考察

 さて、最後に「more than words」への歌詞解釈を述べて終わるとしよう。
 先ほども述べたように僕はこの曲を「本音を押し殺して苦しんでいる人への応援ソング」だと解釈している。

 そう解釈した一番のポイントはCメロである。

この先は何一つ譲れない
全力で(I get it now, I get it now)
どんな暗闇だって照らすライト
あなたがいること

転んで泥だらけでも仕方ない
やめんらんない(I get it now, I get it now)
損得見てちゃ何も生まれない
まだまだ we can head to freedom

いつもただ瞬間にかけてたい
言い訳はもういらない live only once
踊りだせミュージックは止まらない
何にも怖くないわ

Give you more than words

 最後の盛り上がりでこの曲は「一度きりの人生を自由に何も考えずにこの瞬間に賭けろ」という明確なメッセージを伝えてくれる。

 そして最後でこの曲の全容が分かると、歌詞の見え方がガラりと変わる。
 長くなるので細かい説明は省くが、端的に言うとこの曲は「自由になれない私と自由になりたい私」の2人の目線が登場するのだ。

 そして僕はこの曲は1番・2番・ラストで視点の変更が起こっていると考察した。具体的に言うと以下の通りである。

1番 =自由になれない私目線
2番 =自由になりたい私目線
ラスト=吹っ切れて前を向くようになったかつては自由になれなかった私

 その証拠に1番と2番のラストには繰り返し「Just be by your side(あなたのそばにいる)」と「Give you more than words(言葉以上のものをあなたにあげる)」という寄り添うような優しい歌詞が登場する。

 しかしラストでは「We can head freedom(私たちは自由へと向かう)」と主語がweになり、1番2番と比べて前向きな歌詞となっている。

 つまり「more than words」とは「もう一人の私がくれる前に進むための勇気」なのだ。

 いかがだったろうか?
 読みにくい文章で申し訳なかったが、少しでも僕の解釈が伝わってくれればうれしい。
 今回述べたのはあくまで僕の考察だ。だからもし「ここはこうじゃない?」という意見があればコメント欄で教えて欲しい!

あと「more than words」で羊文学に興味を持った人に告ぐ! 
この「our hope」ってアルバムがめっちゃいいから! 媒体なんてなんでもいいから是非聞いて見て欲しい!

ではサラダバー!



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