『逆ソクラテス』のかんそう

久しぶりに小説を読んだ。面白かったー!で終わらせたくないので良かったと思ったところを残しておきます。

読んだのは伊坂幸太郎さんの「逆ソクラテス」
短編集で主人公は主に小学生

小学生の時って世界が狭いので、自分や周りがそうだと認識してしまうとそこから抜け出すには至難の技。
この小説では、そういう先入観をなんとかして取り払おうとする子どもが出てくる。
小学生でそう思えるだけで大したもんだけど!
自分が小学生の時もこんな風に考えられたら、そんな風に言ってくれる友達がいたら・・・楽になれることが色々あったんじゃないかなと思った。

大人になっても先入観とか、ちょっとしたことで、この人はこうだって決めつけられてることって結構あると思う。私はそれが結構嫌だなと思っていて、作者も同じような気持ちだったとあとがきで知って、嬉しかった。

あと、心に残ったのは、
大抵の人は特別な才能なんてないけど、それでも逆転できるものってないの?というような問いかけに対して、
地味だけど、「正直で時間を守る」ことが最高じゃないか?という部分に私のような凡人にはそうであったらいいなと前向きな気持ちになれた。

最後、バスケットボール部の同じチームだった仲間たちの話もスカッとして最高だった。こんな仲間がいたらいいなぁ〜と集団行動苦手なので余計憧れる話だった。

自分の子どもにも、もう少し大きくなったら読んでほしいな。

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