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ライブコマースがブームではなくなった

はじめまして。武者慶佑と申します。
2020年のコロナ禍以降、当時無理矢理に非接触を求められた結果、僕たちの判断軸には根強く"デジタル"が介在するようになりました。

外出できないから、ファッション、メイク、生活雑貨や食品に加え、家具や家電もオンラインで買うことになり、サブスク文化も強く根付いたのではないでしょうか。

ファッションはサイズで失敗しにくいオーバーサイズがトレンドになり、メイクもオンライン会議でどう見えるか、マスクにつきにくいなどが出たりしましたね。

こうした購入心理のデジタルシフトは一度便利さを感じてサブスク化してしまうとなかなか元に戻らない、むしろ加速するのだと思います。そうしたときにコロナ禍以降も残るデジタル、発展するデジタルとして、店頭のデジタル化、ECのリッチ化があるのかなと思って、2020年以降、ライブコマースを研究してきました。

ライブコマースはブームではない


2017年とか2018年とかにもライブコマースは一瞬話題になりましたが、2020年以降のライブコマースは、その時とは明確に違います。2017~2018年は中国のライブコマースがメディアで取り上げられたことによる瞬間的な注目と、KOLが何億円も売るといった中国の情報を経ての国内の一部のIT企業とアーリーアダプターによるブームのライブコマースでした。
具体的にはCandeeやBASE、メルカリなどがライブコマースの機能を導入したといった感じです。以降、ブームはいったん終了するものの、
以下のGoogleトレンドによる”ライブコマース”の検索トレンドのグラフをみていただければわかるように、2020年5月より突然グラフが上がり、その後は下がることなく、現在まで安定しています。この動きは、つまり、ブームではなくマーケティングのベースになってきていると考えられるのです。

参照:Googleトレンド

この動きは何と近いのかを考えたときに、イメージしやすいように比較となるようなマーケティング界隈のキーワードはないかなと思ったのですが、例えが完ぺきではないのですが、"D2C"というワードや"TikToker"というワードと近い動きでした。どちらも読者のみなさんにとって耳なじみのあるワードであると思いますし、イメージしやすいかなと思います。
ついでにライブコマース界隈で使われがちの"KOL"という言葉はどうかなと思って調べたのですが、こちらはまだ大きな動きはないようです。

参照:Googleトレンド

ライブコマースをマーケティングモデルにできるか

ここまででお伝えしたかったことは、データから見てもライブコマースは一時的なブームではなくなったということです。つまり、ちょっとやってみるかというお試し機能ではなく、マーケティングとしてどうライブコマースと向き合うかという戦略視点に切り替えていかなくてはいけません。
生活者にとってSNSやYouTubeのようなインフラなってくるかもしれませんし、企業がこれまでの歴史の中で取り入れてきたマーケティング手法と比較すると、デジタルマーケティングやインフルエンサーマーケティングのような動きをしてくるかもしれません。

参照:Googleトレンド

この流れに対して、本ブログおよび日本ライブコマース協会としては
どうしたらマーケティングとセットでライブコマースを長期的に見て、戦略的に取り入れていくことができるか
そしてもう一つ、この考え方に共感してくれる皆さんと、
どうしたら生活者視点で日本におけるライブコマース購入経験者、楽天やメルカリ、PayPayのような消費の基本インフラにしていくことができるか
を考えていければと思います。

今後の更新スタンスについて


2022年時点で再現性のあると考えたライブコマースの基本は教科書として書籍にまとめておりますので、お時間のある時に読んでみてください。本ブログでは書籍の考えはベースにしつつも、書籍では書いていないことを書いていきたいと思います。

翔泳社/成果を上げるライブコマースの教科書

今後書いていきたい内容としては

  • 日本のライブコマース市場はたぶん10億円くらい

  • ライブコマースの基本KPIは3つ

  • ライブエンゲージメントの価値

  • SNSでの告知方法

  • 戦略的視聴数獲得方法

など、思いつき次第、毎週書いていければと思いますので、フォローしてお待ちください。

追伸
日本ライブコマース協会としてTwitterを始めました。このTwitterでは、Googleアラートで"ライブコマース"を取得し、業界として気になる記事を一言コメントを添えて発信しています。こちらも情報収集のライト版としてフォローしていただけるとです。


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