蝶
彫刻がすきだ。その存在感が好きなのだ。
いま、ここに、ある。
時を超えて、また内面的にも
あらゆる境界を越えて、感じ取るのが好きだ。
首輪を外した愛犬の放つオーラが全く異なるものになるように
自分もまた裸になった時の美しさをどうにか世界にシェアしたいと長い間望んできた。
自分という生き物の存在感をみてみたい。
脱ぎたい自分の衝動に気づいてから数年間、
その衝動を、世間的に受け入れてもらえる塩梅はどこなのか探ったりもした。
オブラートに包んでみたり、随分と遠回りして
やっと私の体を世界に差し出せた。
ヌードモデルを体験して「からだはメディア」だという数年越しの内なる声にこたえられたことがうれしい。
モデルとしてはぎこちなく、笑
もっと空間やものとも ゆたかに関われるようになっていこうと学んだ。
そして、次回のビジョンも浮かびつつある。
2022.2.12 これがスタートになるのだけれど
東さんとは写真家とモデルというだけでなく、人として素晴らしい出会いでもあった。
父との共通項がたくさん。
子どもとしての思いも分かち合えて、父と子に同時に再会したみたいな不思議な感覚。
お互い思春期みたいな感覚で生きていて、命への感性や日本的価値観が根底にあることなどをお話や、書かれているものから感じ
たくさんの癒しと、共感とをかみしめている。
3枚に1枚は笑っていたという私の写真。その間を絵にしてくださったという。
長女に作品を見せたところ、
きれい(ちょっと言わせた。笑)母の念願がかなってよかった。という思いと写真そのものからは 絶望とか、寂しそう。そんな言葉が漏れた。
笑顔と笑顔の間の絶望。
愛したい存在を失った悲しみ。
愛したい人に捧げられない歯がゆさ。
よろこびも悲しみも
生も死も
性も産も
男も女も
自然の中の
全てがまぜこぜの
境界のないいのち。
そういうものを表現できたとしたら本望だ。
世界で起きていることを自分ごととし、
自分の内面がシンプルに具現化しているのだときづく。
「やさしい世界にしたいだけ」だと。きのう夢から受け取った。
日本的な価値観を世界に発信していく。
おおらかな性、自然、動物としての美しさ。
野生の生命力、たくましさ。
横の広がりで緩やかにつながり合うゆたかさ。
近年は無意識のうちにあった境界のない世界観のやさしさ、美しさの自覚と共にやっと、境界の大切さを学び、
みんなちがう。ということの本当の意味と、
そのうえで関係を結び合える価値を感じつつある。
携わってきた性教育の主要部が、私自身に一番必要なものだったのだと腑に落ちる。
2022.2.16記
写真(作品部分) TETSURO HIGASHI https://tetsurohigashi.com/
共同作品 上記HP内 TRAVELER OF TIME シリーズ
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