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ライン入力をマイク入力に変換?!SHUREのアッテネーター A15AS


いつものスタジオではなく、外に出向いてセミナーやスポーツの配信を行うことが多いのですが、会場に音も出しつつ、配信するいわゆるハイブリッド配信となります。
この場合、会場のスピーカーに音を出すために会場備え付けの卓に音をいれないといけないのですが、大学等のセミナーだと、卓の裏側を開けられる場合もあるのですが、球場や体育館のようなところだと、卓周りががっちり固められていて、表面には、マイク入力端子しかない。。。ライン入力をマイク入力に変換しないと音が入れられないなんてことがよくあります。

マジでよくあります。

以前、記事にしたDI(ダイレクトボックス)をうまく活用して、インピーダンス変換やアッテネーター機能を使っていました。

でも、最近では、アッテネーターとしてしか使っていなかったので、ちょっと邪魔だなと思っていたし、アクティブDIなので、乾電池が切れたときの心配もありました。
そんな時に現場でラジオのパーソナリティの方に教えてもらった機材が、アッテネーター専用機器。使ってみたら、軽いし邪魔にならないしとっても便利だったので、今回は、アッテネーター専用機器をご紹介します。

アッテネーターとは?

アッテネーター(ATTENUATOR)は、その名の通り、減衰機です。
ミキサーだとたまに搭載されている「PAD」ボタンもそれにあたります。
例えば、YAHAMAのMG12XUにはPADボタンがあって、そのボタンをONにすると-26dB減衰してくれます。

アッテネーター専用機 SHURE A15AS

SHUREでだしているA15ASは、スイッチャブルアッテネーターです。

SHURE A15AS

スイッチャブルというだけあって、どの程度減衰させるかを決めるスイッチがあります。

-15dB・-20dB・-25dBの3段階

形状はいたって簡単で、見た目はXLRの延長コネクタのような感じです。

ただの延長みたいw

検証

本番で使う前に、検証してみましたので、その時の画像でご紹介します。
まず、ZoomのL-8を配信ミキサー、YAMAHAのMG12XUを会場備え付けミキサーと仮定します。
L-8のMainOutからの出力をMG12XUのマイク入力へ接続。適当な音声を流し、同じ設定でA15ASを使用する前と使用する後でどう変わるかを検証しました。

左)Zoom L-8 右)MG12XU

A15ASを使わないとすぐにPEAKランプ点灯

まずは、そのままA15ASを使わずに単純に接続します。
もちろん、LINE出力をマイク入力で受けているので、フェーダーを上げる前からPEAKランプが点灯しますwこれは当たり前ですが、会場備え付けミキサーの設定がなにも触れない場合、減衰させてあげないと音が割れちゃいます。

フェーダーを上げる前にPEAK点灯

A15ASを使用すると、違和感なく音が通る

今度は、MainOut→(A15AS)→マイク入力というように、間にアッテネーターをはさみました。A15ASを直刺しでもいいんですが、出っ張りすぎて危ないのでちゃんと挟んでますw

延長する感じで差し込むだけ

スイッチは、-20dBに設定して、先ほどと全く同じ設定で音を送ってみるとフェーダーを上げて初めて音がでる、いわゆる普通の挙動になりましたw

音割れ無し!

適正な減衰量は、関数電卓を使って出したりするのですが、出力側のミキサーやマイクによって基準となる数値が異なるので、それをいちいち調べて計算するのも大変なので、出力側のミキサーのフェーダーと会場から出ている音のバランスでスイッチを決めちゃってますww
計算すると、だいたい-20dBか-25dBのどちらかを使うようになるはずですw

まとめ

いかがでしたでしょうか?
会場の設備って、会場によってさまざまで、すべてに対応する準備をすることもなかなか難しいです。
今回ご紹介したようなアッテネーターがあると、比較的楽に会場に合わせることができます。限られた時間の中ですばやくセッティングを終えるためには、必要な機材だと思いました!
これをもっていると会場卓の裏をこじ開ける必要がないかもしれませんし、マイク入力しか使うことができなかったとしても何とかなります!

この情報が、みなさんのライブ配信のお役に立てますように!

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