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記者の変な質問にどう答えるか?

台湾の陳時中衛生福利部長(日本なら厚生労働大臣相当)、一年前の子供記者会見での対応から・・


中に出てくる子供記者とのやりとりでの、大臣の回答が名言でジンときました。(正確さを欠くかもしれませんが私なりの試訳を書いてみます。)

・子供記者:今回の感染流行で、幾度も記者会見が行われました。記者はたくさん変な質問をしますが、その場でどう対応するんですか?
・陳時中大臣:どんな変な質問にも、聞かれた理由があります。「変なこと聞くんだな」とこちらが思っても、その質問をした人はそうは思っていません。もし質問した人が自分で変な質問だなと感じているなら、その人はそんな質問をしないでしょう。こう考えてみましょう。この社会は多様で、いろいろな人がいて、それぞれ違った考えを持っています。我々も先入観にとらわれるべきではありません。こう聞くのはよくない?こう聞くのはおかしい?記者はわからないから質問するのですから、こちらはきちんと説明します。おそらく、記者と同じ点がわからないという人が、いっぱいいます。記者会見を通じてよりたくさんの人の疑問に答えることになるのです。君が大きくなったときにも、きっと多くの人につまらないことを聞かれることがあるでしょう。そういうときには、相手の気持ちになって、この人はどうしてこういうことを聞くのかな?と考えてみましょう。そうしたら忍耐強く回答することができるでしょう。こうして人間関係はだんだんよくなるんです。

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原文の対応箇所)

小朋友「這次疫情開了很多記者會,記者問了很多奇怪的問題,當下你都怎麼反應?
陳時中部長:任何奇怪的問題都其來有自,可能我們其他人會覺得奇怪,但問的人覺得不會啊,要是他覺得很奇怪,他就不會問了啊!可以這樣去想,這個社會就是多元,很多人不一樣,很多種不同的想法在,我們也不要有先入為主概念,這樣問就不好?這樣問就不對?就是因為他不知道才要問啊,所以我們要好好跟他說,也許跟他一樣不知道的人很多呀!透過記者會可以解答更多人的問題,以後你長大也會碰到很多人來問你很無聊的問題,有時候你設身用同理心去想說為什麼他會這樣問?你就會很有耐心的回答,這樣人際關係就會越來越好。

コロナ禍が発生してから、ほぼ毎日のように行われている陳時中大臣の記者会見ですが、記者を馬鹿にしたり、無視したり、質問を躊躇させ、さえぎったりするような態度は見たことがありません。一年前のこの記事を読んで、「なるほどな」と納得しました。

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