雑記⑦「お餅の名前と親戚連絡網」

1.お茶漬けのふりかけ

先週放送の「おぎやはぎのメガネびいき」のメールテーマが【弁当系エピソード】でした。
美味しいお弁当屋さんの話だったり、学生時代の親のお弁当の話だったり。
そんなリスナーさんのメールを聴きながら僕もメールを考えていました。
そんな中で不意に父方の祖母が握ってくれていた巨大おにぎり、通称”バクダンにぎり”のことを思い出しました。
祖母が昔から愛用しているお茶漬けふりかけがあり、それを食べて祖母の孫の代は育っていると言っても過言ではありません。
そのふりかけがいとこも含めみんな大好きで、お腹いっぱい晩ごはんを食べた後でも、祖母に「お茶漬け食べる?」と聞かれるともう頷かずにはいられませんでした。
「また食うんかい!」という祖母や親戚の大人たちのツッコミから、通称"またまたのふりかけ”なんて呼ばれ方もしていました。
一般的にスーパーで売っているお茶漬けのふりかけの倍くらいの値段がするらしく、両親からは「そのふりかけはすごく高いから茶碗一杯で半分にしときなさい」みたいに言われていたのを覚えています。

昔から僕はお茶漬け・雑炊系が大好きなのですが、大学生になったくらいからそれがだんだんキツくなってきました。
あんなもの調理工程もクソもないはずなのですが、僕の作り方が悪いのか絶妙においしくなくてすごく萎えます。
で、ついに「お茶漬けのふりかけ」と言われて多くの人が想像するであろうアレを体が受け付けなくなってきました。
一人暮らしを始めた頃はまだ「毎日お茶漬けにすれば楽だし食費も浮くしな」なんて思っていたのが嘘みたいです。

祖母の家に行く頻度はお盆と年末年始の年2回なのですが、そのたびに”またまたのふりかけ”を数袋持たせてくれます。
祖母の家に行った時しか食べれないしもらえないふりかけなので、それがすごく嬉しいんです。
一人暮らしに戻ると、現実に引き戻される。
昨日までいとこの子供ときゃっきゃカルタしたり手を繋いでお出かけしたりしてたのになぁ、と。
その名残惜しさを若干和らげてくれるのがその”またまたのふりかけ”なのですが、このふりかけだと不思議とバクバクお茶漬けを食べられます。
「これこれこれこれ〜!これなのよ!」と、細胞レベルで体が喜んでいるのがわかるんです。
「そういえば、このふりかけがどこのなんて名前の商品なのか考えたこともないな」と思いたち、改めてパッケージを見て確認してみました。
「山本海苔店」の”海苔茶漬「梅の友」”という商品でした。
一つ5.5gが5袋入りで237円。つまり、「47.4円/袋」「8.94円/g」。
ちなみに「伊藤園」の”お茶漬け海苔”は一つ6gが8袋入りで257円。
つまり、「32.1円/袋」「5.35円/g」。
僕がなんとなく思い込んでいた”一般的なやつの倍の値段”というのは間違っていましたが、1.5倍の値段なのであれば自分で買ってもいいのかなと思いました。

お袋のお袋の味、”またまたのふりかけ”の正体がようやくわかりました。

山本海苔店-海苔茶漬「梅の友」(リンク)

2.お餅の名前

おぎやはぎのメガネびいきを聴きながら”またまたのふりかけ”を思い出している時に急激に開いた記憶の扉がありました。

「ばあちゃんが焼いてくれてた餅に、茶色で甘いやつあったなぁ」

ネットでいろいろ検索してみたのですがビビッとくるものがなかなかヒットせず、もやもやしていました。
「思い切って電話して聞いてみよう!」ということで、昨日(4/16(土))電話してみました。
結局30分くらい電話していたのですが、最初の20分は祖母との世間話。
最近祖母の家に誰が家に来たとか、コロナへの注意喚起とか、バイトや大学のこととか、何か食べたいものはあるのかとか、欲しいものはあるのかとか、お小遣い足りているかとか。
どうやら祖母からすると「大学やバイトで忙しかったらいけない」と思って電話をかけるのを思いとどまるらしいんです。
いつも「たまには声を聞かせて欲しいから電話してね」なんて言ってくれるのですが、そういえば自分から電話したことなかったです。
でも実際問題、「子供から親へ」「孫から祖父母へ」の電話って一瞬怖くないですかね。
「事故にあった」とか「お金貸してくれ」とか「大学留年しそう」とかが多い気がするので、一瞬でも変な心配されるかもしれないので気が引けてしまいます。

話を戻します。
祖母が焼いてくれていた茶色くて甘いお餅の名前が知りたくて電話し、長い世間話をしました。
一通り世間話が終わりかけたところで祖母が「なんかあったの?」と電話の用件を聞いてきました。
「そういえばさ、昔ばあちゃんが焼いてくれてた茶色っぽいお餅あったじゃん?あれ名前なんていうの?」と話を切り出すと、祖母は「あれ黒砂糖餅っていうんだ」と教えてくれました。
「なんでそんなこと聞こうと思ったの?」と祖母が聞き返すので、僕は「不意に思い出して、あれ美味しかったな〜って思ってさ」と返答。
それに対して祖母も「思い出してくれたの嬉しいわぁ」なんて言ってくれて。
さらに続けて祖母が話し始めました。
一年ほど前に僕の伯母が似たようなことを祖母に聞いていたらしく、買っていたお店に行ったところ既に閉店してしまっていたそうです。
いとこの子供の長男がちょうど幼稚園生で、「甘い餅なら食べられるかも」と思って聞いたらしいんです。

「トースターでその茶色い餅を焼き、その時間がいつも長くて餅が"チンチン"(愛知の方言)になってしまい、それを祖母が素手で揉んで冷ましてから、机に直置きしてた」みたいな思い出話もしてくれて、俺も「そのイメージ確かにあるな〜」みたいなこと言って。
「なんで机に置くだ」「素手でやると子供がそれ真似するだらぁ」みたいに怒る親戚の声も脳内で再生されました。

「お店閉まってなかったら送ったのに〜。残念でした!笑」みたいな感じで電話は終わりました。

3.親戚の情報伝達網〜父・祖母編〜

今日(4/17(日))の夕方、父親から電話がかかってきました。
「たりてない生活必需品あるか?」「お米少なくなってるなら送るけど?」「飯ちゃんと食ってるか?」みたいなことを聞かれ、「お米はちょうどなくなりそうかも」みたいなことを答えました。
父親が「ゴールデンウィークに一人で実家帰ろうと思ってるんだけど、バイトの休みが合えば途中で拾っていってもいいかなって思ってるからバイトの休み調整してみて」みたいなことを言われました。
バイトの休み希望調査は15日で締め切られてしまっているので正直今からではもう動かせないんですけど、「調整してみる」とうやむやにしてしまいました。
俺が実家へ帰るくらいなら別にバイト三昧でよかったんですけど、祖父母の家に行くチャンスがあるならめちゃくちゃ行きたいのでちょっと残念です。
さらば青春の光というお笑い芸人さんの単独ライブのチケットを取ってしまっているのでそれとの兼ね合いもあるのでどうなるかわかりません。
シフトが出るのはどうせ4月30日だし、父親は5月2日に地元の友人に飲み会をするって言ってたのでそんなギリギリで「行けることになった」とか言われても困るだろうし、まあ、行くのはお盆にお預けな気がします。
それで言うと今年はインターンシップとかも行かないといけないので、お盆も若干危ういかもしれません。
電話の最後の方に父親が「昨日ばあちゃんに餅の名前の電話したんでしょ」と言われました。
「ばあちゃんに電話したこと、昨日の今日なのにもう伝わってんのかい」と純粋に思いました。
祖母はスマホを使っているけどLINEもメールもできないので電話一択。
まあ、祖母が父親に電話したんでしょうね。
「釜飯が餅の名前聞くために珍しく電話してきた」って父親に話されたと思うと、めちゃくちゃ恥ずかしいです。

4.親戚の情報伝達網〜父・伯母編〜

成人式の時、いとこからスーツを借りました。
成人式以降ずっと僕の家のクローゼットにかけてあったのですが、1週間前くらいに父親から「いとこが今度スーツ使う用事があるらしいから伯母さんに送って欲しい」と連絡がありました。
「クリーニングして、梱包して、発送したら伯母さんに電話しといて」とのことでした。
いとこがスーツを使う日が2週間後くらいだったので急いだ方がいいなと思い、その日にクリーニング屋に出しに行きました。
会員登録必須だったため会員費を支払い、クリーニングを早く終わらせるために追加料金を払いました。
クリーニング屋から帰る途中に父親から電話がかかってきて、「梱包して送ったらどうせシワできちゃうし、クリーニングしなくていいかも」と言われましたが、時既に遅し。
僕は既に、クリーニング屋へ行き、その帰り途中でバイト先のスーパーに寄り、いつもレジ打ちしてる時に「美味しそうだな〜」と思っていたパンとまぐたく巻を買って意気揚々と帰っている途中。
まあ、しゃあない。

クリーニングに出したのが4/12(火)、クリーニングが終わり受け取れる日が4/15(金)、実際に受け取ったのが4/16(土)。
スーツを受け取り帰宅し、梱包をする。

親戚の伯母さんへの荷物の郵送。
とても怖い。
大人としての一般常識、しきたり、親戚への礼儀、その全てを試されている気がしてしまった。
ネットで「スーツ 梱包 方法」「紙袋 発送方法」「紙袋 梱包の仕方」「親戚 久しぶりのあいさつ」「親戚 電話 LINE通話 どっち」などを調べまくった。
紙袋なので防水できるようにした方がいいということで、ちょうど最近据え置き型のパソコンを買った時についてきた馬鹿でかいビニール袋があったのでそれにスーツを一式入れた。
ぎょうぎょうしい三角のマークがたくさん書いてあったけど、別にいい。
紙袋の持ち手を切り落とし、上の口をガムテープで3重くらい留め、発送のためにいざコンビニへ行こうと外へ出た時、「ネクタイ、ネクタイピン、ポケットチーフ」を入れ忘れていることに気がつきました。
急いで家に戻り、頑丈なガムテープをこじ開け、入れ忘れた三つを入れ、また頑丈にガムテープで止め、コンビニで発送。
到着予定が翌日(4/17(日))ということで驚いた。
送料は1500円くらいかかった。

「土曜の昼ならまあいいか」と思い、15時頃に伯母さんへLINE電話をしたが不在だった。
15:30頃、伯母さんからお礼のLINEが来た。
僕は「明日には到着予定なのでよろしくお願いします」という旨のことを返信した。
14時頃、今度は父親から「伯母さんから”せっかく電話もらったのに電話出られなくてすみません”って連絡が来た」という連絡が来ました。
それくらいなら別に直接言ってくれてもいいのにな〜となんとなく思いました。
「いえいえ、全然大丈夫ですよ。こちらこそ急に電話してすいませんでした」くらい俺にも言わせて欲しかったくらいです。
僕も、父親が「電話入れといて」って言ったから何も考えずに電話という方法を取ってしまったので、そこはもうすこし考えるべきだったなという反省をしています。

そして今日(4/17(日))の22:30頃、伯母さんから「荷物届きました。ネクタイまでちゃんとクリーニングして返してくれて逆に申し訳ないです。お金も使わせてごめんなさい」というLINEが来ました。
そういえば、僕がいとこに貸してもらったスーツを着ながら父親が持っているネクタイを色々試している時の写真が親戚で共有されてた気がするなぁというのを思い出しました。
それゆえの「ネクタイ使ってないのに洗ってくれてありがとう」という意味かなと僕は思っています。
ですが実際のところ、1時間かけて吟味した父親のネクタイは当日試してみて「やっぱ合わないな」ということで着けず、貸してもらったスーツとセットのネクタイをつけました。
さらに言うと、ネクタイはクリーニングに出してません。(ついでに言うとポケットチーフもしてません。)
なので僕は「ちゃんと使ったネクタイを、ちゃんとクリーニングに出していない人」です。
伯母さんのイメージの真逆です。
父親が「まぁ、ネクタイとチーフはクリーニングしなくていいや」って言ったのでそうしたんですけど、よく考えたら成人式の後にスーツのまま友達と飲み会しに行ってるので絶対にクリーニングした方がよかったです。

僕は伯母さんからの「荷物届きました。ネクタイまでちゃんとクリーニングして返してくれて逆に申し訳ないです。お金も使わせてごめんなさい」に対して「ネクタイはクリーニング出してません」と言うべきか否かで非常に迷っています。

悩んでいるのには実は別の理由があって、「父親と伯母さんの間で情報がすごい速さで共有されているから」です。
4/16(土)、15:00にまず僕が伯母さんへ発送完了の電話をかけるが不在。
15:30に伯母さんからテキストで返事がくる。
そして16:00に父親から「伯母さんが電話出れなくてごめんって言ってた」と連絡がくる。
ものの30分で連絡がいってることを考えると、僕がネクタイをクリーニングしたていでおばさんへ返信した場合、それが父親へ共有されて「ネクタイはクリーニングしてない」と訂正する可能性があります。
それだと俺が「ネクタイをクリーニングした」と嘘をついたことがバレてしまいます。

親戚の伯母さんとのLINEは結構神経を使います。
失礼な言い回しや失礼な返信時間など、気にすることが多くて大変です。

なので僕はとりあえず伯母さんからのLINE未読無視をしています。


#264   雑記⑦「お餅の名前と親戚連絡網」

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