#23「僕の人生には事件が起きない」

購入してから4ヶ月経った先日、ハライチ岩井さんの著書、「僕の人生には事件が起きない」にようやく手をつけた。

今から4ヶ月前。
僕は近所の本屋さんに若林さんの著書を探しに行った。
まずは文庫コーナーに行った。
無事社会人大学を見つけた。
次にタレントエッセイコーナーを探すがナナメとカバーニャは置いていなかった。
しかしそのコーナーで僕はとある本に目を惹きつけられた。
その本こそがハライチ岩井さんの本だった。
ちょうど前週の放送回からラジオを聞き始めていたため、タイトルをひと目見て即購入を決めた。
後日行った際、ナナメとカバーニャを発見することができた。
社会人大学、ナナメ、カバーニャ、日向坂46ストーリーと順番に読み、読書の熱が冷めてしまった。

そして先週、なかなか寝付くことができず僕の人生には事件が起きないを読み始めた。
ラジオを聴きながら読み進め、1日で読み終わった。
(個人的には魚雷の話が好きだ。)

前述の通り、この本を買った理由はタイトルだ。
高2くらいに初めて意識したことだが、僕はなんの変哲もないモブキャラ、あるいはそれ以下の人生を送っている。
特に何か起きるわけでもない。
波乱万丈な人生でもない。
何か飛び抜けた不遇があったり、とんでもない境遇だったり。
引っ越しによる転校とかも特になく、なんだかんだ生きて、なんだかんだ大学生をやっている。

中2の頃、進路学習というものが始まった。
心のどこかで「俺は高校に入れないんだろうな」と思っていた。
でも、そんなことは起こらずに高校には入学した。

高校に入学した週の金曜日。
進路希望調査をされた。
心のどこかで、「俺は大学生にはなれないんだろうな」と思っていた。
結局、試験に落ちまくったもののなんとか大学に入った。

普通だ。
なにも起こってない。
しかも、エンタメに疎く、恋愛もほとんどしていないとくれば、もはや生活は平均以下と言える。

「芸能人の方のエピソードトークは、少し飾り付けをしてさらに面白くしている」みたいな話があるが、僕の人生にはそのスポンジケーキすらないと思っている。
これは恐らく、僕が日頃からアンテナを張っていないからなのだろうと思う。
先日のあちこちオードリーにて、市川紗椰さんが「日本に帰ってきて一番印象に残ってる電車はなに?」と質問されていた。
そして、しっかり「名鉄」と答えていた。
僕にはそんなふうには絶対答えられない。
なぜなら日頃からそんなふうには全く考えていないからだ。
一番好きな〇〇を聴かれて答えられるのは1つしかない。
一番好きなドラマも、一番好きな曲も、一番好きな番組も、一番好きなミュージシャンもなにも思い浮かばない。
ましてや今までで一番がんばったことなんか聞かれても見当もつかない。
日頃、そんなアンテナを貼りながら‘生きること’に注意して生きていない。
僕はしっかりとした自分の意見を持たないまま、なんとなくずっと好きなままで死んでいく。

人生に彩りが少なすぎる。

‘留学をする’なんてビックイベントなんか起きるはずがない。

人に話せるようなエピソードは、noteの3日目で尽きた。(側から見て話せる内容かは別として。)
オードリーのお二人のように、沢山の‘思い出話’があるわけでも無い。
何か感動できるような過去があるわけでも無い。
特になにも無い。
特になにも無い。
聴くと昔を思い出してしまうような、自分の人生に刺さる感動の曲なんてきっとないだろう。

10年後20年後、語り合えるエピソードは恐らく一つもない。

俺は同窓会に苦手意識があるタイプなのかもしれないと最近思うようになってきた。

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