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趣味

 成人式の後に中学の同級生と食事をしたのですが、その時友達が「最近、コーヒー豆買うのが楽しい」というような話をしていました。
どこで買っているのかを聞くと「KALDI」と言っていて、「いや、めちゃくちゃ気が合うなぁ!!」と思いました。
「ああいうところで、知らん国の言葉がびっしり書かれた意味わからんパスタとかバカでかお菓子とか見るの楽しいよね〜」なんて話をすると、めちゃくちゃ頷いてくれました。
その友達がそういうのにハマったきっかけを聞くと、俺が文房具を集めていたことだと教えてくれました。
「ますます気があうなぁ!!」、と。

僕は「ラジオを聴く」「テレビを見る」「散歩をする」意外に、大きく括ると「物を眺める」という趣味があります。

本屋で文庫のコーナーやエッセイのコーナーをひたすら眺めたり。
文房具屋でひたすらシャーペンを眺めたり。
画材屋さんで使いもしないキャンバスや筆洗や筆を眺めたり。
百貨店にある計り売りの惣菜や漬物を眺めたり。
ニトリで家具や食器を眺めたり。
雑貨屋さんで自分は絶対使わないような品物を眺めたり。
初めて行くスーパーのお惣菜やご当地の調味料、お店のレイアウトを眺めたり。
ショッピングモールでウィンドウショッピングをしたり。
それこそ、KALDIで意味わからない商品を眺めたり。

もちろん物を買うことだってあります。
ですが、「荷物になる」という理由で踏みとどまることが多いです。

僕がまだ実家に住んでいた頃、母親に「ちょっと散歩行ってくるわ」と言うと決まって「何しに行くの?」と聞かれました。
僕は、散歩をするときに何か明確な目的意識というものがあるわけではありません。
財布とスマホとイヤホンを携帯し、手ぶらで散歩に出かける。
なんとなく一人で練り歩く中で、なんとな〜く目的地にお店を設定する。
お店に着き、なんとな〜く商品を眺めて、気が済んだら歩きで帰る。
これが楽しいんです。

母親に「何しに行くの?」と聞かれたら、一応なんとなくの目的地を答えます。
すると、それを聞いた父親が親切心で「車で連れて行ってあげようか?」と言ってくれます。

でも、なんか、そういうことじゃないんですよね。
僕はいわゆるウィンドウショッピングが好きなだけで、明確に買いたい物があるわけではないので、何も買わないで帰ってくるのがほとんどです。
何も買わない僕の自己満足のために付き合わせるのは、非常に申し訳なく思えてしまいます。
せっかくの休日なら、ゆっくりリビングでテレビを見てていてもらって全然構いません。

あいにく僕は散歩が好きなので、ウィンドウショッピングなら手ぶらで行ってぶらで帰ってこれるので相性はバッチリです。





#228  趣味

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