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窪美澄さんの『いるいないみらい』という小説を読んだ。(先日読んだ山本文緒さんの『自転しながら公転する』と一緒に買ったもう一冊がこの本でした。) 子供がいるみらい、いないみらい。それを巡った5編が収録されている。 自分の意見をどこまで突っ張るか、という問題。一度きりの人生なのだから、自分のやりたいように思うように、と。こと結婚や子供という話になった時にそこを突っ張り”過ぎてしまう”人がいる。許容の姿勢を見せることで満足して、妥協するなんて微塵も考えていない。片側が寄り
数ヶ月前、僕が聴いているラジオ番組のイベントが横浜アリーナで開催されたのですが、その時に行った新横浜駅の書店で買った中の1冊がこの『自転しながら公転する』でした。その書店でこの本が平積みされていて、帯の「恋愛、仕事、家族のこと。全部がんばるなんて、無理!」という文言に意識が吸い込まれました。 帯を見て僕は、主人公が「恋愛」「仕事」「家族のこと」の全部を諦める過程の物語が読めるのではないかと思って内心ワクワクしました。そんな話が読みたいなと、この本を見つけた時に心の底から思