マガジンのカバー画像

【復路の足取り】

67
“僕はこういう人だから”
運営しているクリエイター

2022年8月の記事一覧

誰の心にも響かなくていい話

 意味わからん奴や大人数で飯を食いに行ったり飲み会をしたりするのが嫌な理由として、「意味がないから」「めんどくせーから」なんてとても面と向かっては言えない。なぜなら、自分にできる範囲の中で全員に良い顔ができるよう最大限の努力をしたいなと僕は思ってしまうからだ。八方美人、それが僕には心底気持ちよく感じる。  自分が時間・金銭・精神衛生面などで損をしても別に構わない。俺の人生は初めからそう決まっていたんだと思ってしまえば済む話だし。それに、もうそうして生きることしかできない。

人によるし、分かり合えない。

 「自分がされて嫌なことは、他の人にしないの!」と、母親に幾度となく言われてきた記憶がある。別に親の教えを守ろうとしていた訳ではないが、それを心がけることは自分にできる最大限の優しさのつもりではあった。でもそれを掘り起こしてみたら、「自分も嫌だったあの気持ちを、抱かせる側になんてなってたまるか」というなんともプライドの塊のような根源だった。  俺は誰にも嫌われたくない。そういう八方美人な人を嫌う人だっているだろうから、不可能なことだということも分かっている。でも俺は、こんな

卑屈を正当化する術がどんどん上手になってきた

 自分は生きる中で何が嫌で、何が苦しくて、何が苦手で、何がやってられないのか。入り乱れすぎててもうよく分からない。 とにかく、この2年くらいで屁理屈を考えることだけは圧倒的に得意になってしまった。  自意識を捨てられないだけのか、プライドを捨てられないだけのか、世間体を守りたいだけなのか、自己中・利己的なだけなのか。 今はどれを守りたくて捨てられなくて、逆に何なら捨てられるのか。  過剰な自意識に苛まれて、悪く見られたくなくて、その結果身動きが取れなくなる日もある。  自