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発達障害の私が、少し楽になれたこと

こんにちは、小夏です。

私は先日、ADHD+ASDと診断されました。
診断される前、ちょうど世間で発達障害がニュースで流れはじめていた頃です。
今までうっすらと、周りと感覚が違うことに気が付いていましたが、向き合えていませんでした。そんな私が病院に通うきっかけになったのは、「職場での生きづらさ」です。

小学校では女子グループに入れず、中学校でいじめ、高校でも孤立しがち、大学の一人暮らしで初めて女子グループで楽しむも、職場でのパワハラで転職など、毎回人間関係にヒヤヒヤしながら生きてきました。

そんな私が大人になるにつれ、少しずつ生きやすくなったように感じています。

苦しんだ人間関係ですが、楽にしてくれたのも周りの知人友人のおかげです。
そんな私を救ってくれた周りの人と、そこで感じたことを書いていきたいと思います。

*今回参考にツイートリンクさせていただきましたビルダーズと佐々木さん、ありがとうございます。

Builders(ビルダーズ):今回ツイートで参考にさせていただいたビルダーズさんは、ADHDの強みを生かした「オープンチャレンジ就労」など、就労コンサルをしています。(私も実はお世話になっています)
ツイートはADHDに役立つ情報が多いので、「ADHDってなに?まず何したらいいの?」て方はフォロー必須。ADHDだけど、自分の強みを生かして働きたいという方は、ぜひこちらへ。

被害妄想は人一倍だけど、全部杞憂だった

私は人一倍、被害妄想が強いタイプです。
どうしてこんなに悲劇のヒロインになるのかというと、これもADHDの特性のようです。

被害妄想ってハマるとやめれなくて、どんどん悪い方へ想像する。なんなら妄想の中でいじめられて、リアルで泣けてくる。
前の職場の時この傾向が強かったので、精神的にとても辛い思いをしていました。勝手に。

そんな私のどうしようもない特性を救ってくれたのが、周りの存在です。

たまたまその時に、ボランティア活動をしていました。
職種も年齢もさまざま。普段出会わないような経営者の方や、フリーランスの方と知り合うことができました。そんな中、ASDを持っている私は、輪に入っておしゃべりすることが、だどだどしかったと思います。
それでも楽しい会話を繰り広げてくれるのが、コミュニケーション能力の高い自営業さんです。

途中で「私、嫌われていないかな...」と、不安を過ぎることは何度もありました。だってあまりに会話が噛み合わない。
ただ、その時にある人が言ってくれたんです。
「君は〇〇が好きだもんね。こんなタイプだもんね。それ、面白いね。」など。

いつも「変わった子」と受け止められていた私にとって、前向きに捉えてれたことが大きな支えになりました。

「周りってそんなに色々気にしていないよ」
何かを察知して、こう伝えてくれた人もいます。

自分で活動をしている人、目標に向かう意欲的な人たちは、ネガティブをチャンスに変えてしまうようなパワフルさがあり、自分のクヨクヨした考えを吹き飛ばしてくれました。

「今まで背を向けていたものの魅力を再発見して、表に出していく」
これはまちづくりボランティアで聞いた、好きな言葉の一つです。

これは私たち発達障害にも、言えることではないでしょうか。

情報整理が上手な先輩とレッツシンキング!

私は今クローズドで働いていますが、一緒に働いているのが情報整理がとても得意な、頭の良い先輩です。
ですので、初めのころミスが多くて苦労をかけました。。。

そんな先輩と一緒にいると、「整理して物事を考える」ということが少しずつ身についてきます。

特にその先輩がよく考えるのは、「物事を分解して考えること」。
例えばこのように注意が入ります。

「この事案は3つポイントがあるから、それを注意してもらえたらいい。一つは施設と私たちの立場、もう一つはモニターと私たちができる権限が違うということ、最後に業務量が多すぎると大変だから、その辺り考えて仕事を受けてね」
と、こう言った感じです。

ADHDは頭の中がごちゃごちゃしてきます。
その中でも何が問題点かを把握するのが、まず苦手。そこをきちんと説明してくれる先輩と組めたことは、とても助かっています。

先輩は話がややこしくなってきたら、よく紙に書いて説明してくれます。
つまり問題点の因数分解です。そうすることで、問題がどの点で引っかかっているかが見えてきます。

社会人で働いていると、いろんな問題が複雑に絡み合って巻き込まれますよね。
そんな時はまずは自分の立ち位置と、問題の本質を知るのに手助けしてくれる人に、求めるのも一つの手かもしれません。

こうやっていくと、仕事の優先順位も自然に身につくようになります。
周りはそんなに意地悪な人ばかりではありません。
苦手そうなら「こうゆう風に考えるといいよ」と教えてくれる人もいます。その時は素直に聞いて、出来た成果での恩返しすればいいのです。

ミスの伝え方も、マネして攻略!

発達障害の方は、次のことに見覚えがある方が多いのではないでしょうか。

私もこんな状況に陥ったことがあります。
ミスが多くなってくると、だんだんと報告もしにくくなってくるんですよね。
「またか...」という相手の聞こえてきそうです。

でもミスって誰でもするものです。
なんなら教えてる側も、簡単なミスを犯すことがある。
そんな時にどんな風に伝えているか、参考にしてみましょう。

案外、みんな素直にミスを認めていませんか?
関係性が出来てくると、「うちの家族が、、、」とか「この先生苦手で、、、、」と言った、個人の悩みを打ち明けてくれることもあります。
その時「私のミスは叱ったのに、こんなミスするの?」と思わないはず。

もちろん、何度も同じミスをすると嫌な顔をされますが、きちんと伝えて予防策を一緒に話合うのもひとつです。

「案ができたのですが、ミスがあるといけないので、一度目を通していただけませんか?」と言えるようになると、いいのかもしれませんね。

お互い得意不得意があります。
仕事なので選り好みばかりできませんが、自分の不得意を補ってもらうなら、相手の苦手もカバーして恩返しする。そうすると、自然と助けてもらえる関係性になります。

先輩の姿を見て、仕事でやっちゃった時の対処法を盗んでおくと、いざという時に役に立つものです。

自由に生きることは、巣立っていくこと

発達障害の方で、親との関係性はひとつのポイントになってきます。
残念ながら私も母親との関係性がよくないので、一人暮らしています。

理由はこのツイートの通りかと。
ともかく実家にいる時は、かごの中の鳥のように、自由に意見をすることもままならない環境でした。

そんな発達障害が、一人で生きていくためには稼がないといけません。
好きなことで生きていく!ことができればいいですが、生活費を稼ぎながらそれだけで食べていけるのは、まだまだ少人数。

まずはきちんと稼がないと、また牢獄の中(実家)に戻ってしまいます。

なので働くことが、とても大切。だけど社会の中で働くのは、とても苦手。
周りよりちょっぴりハードモードなのです。

でも嘆いても仕方がないこと。
受け入れて、働き方も生き方も、自分の居場所を見つけた先に、自分の使命が見つかるのではないでしょうか。

「どうして私ばっかり」と辛く感じる夜もありました。
周りは結婚して子供を産んで、幸せそうに暮らしています。

でも幸せそうなんて幻想で、周りは周りで悩みがあって、それと向き合って生きているんです。
結局どこにいたって、向き合うことがある。なら自分の課題をせっせとクリアした方が、絶対いい。

今は幸い時代が後押しして、私たちのような発達障害が少しずつ認知されてきて、生きやすくなっている。そう思いませんか?

だったら「どうして生まれてきたか」を考えて、生きていく方が絶対楽しい。私たち発達障害はある意味フラットな視線で、ピュアなままに物事を見ることができます。

その視点が、誰かの役に立つことだってある。
あなたが情熱を向けた時、きっと世界が応援してくれる。

私はそう信じています。

あとがき

いじめられていた中学生の頃の願いは「普通の子になりたい」でした。

周りと同じように、友達を作って部活動をして恋愛をして過ごしたい。
残念ながらその願いは、しばらく叶えられることはありませんでした。

その分、自分がどう生きるかに少し貪欲になった気がします。
となると、自分自身も何ができるかを考えなければなりません。何が好きで、何が心地よくて、何がいらないか。
頭の中がごちゃごちゃしがちな発達障害でも、自分一人の時間を使って考えることは可能です。答えが見つからなければ、片っ端から挑戦するのもアリだと思います。

そうゆう私も、まだ何も成し遂げていないですが、行動すればするだけ、自分のことが少しずつ理解できます。そうすることで、次の新しい一歩が踏み出せる。

行ったり来たり回り道していますが、やっぱり前を向いていくしかないなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。こうやって日々感じたことを、つらつらと書いています。よければ、コメントや感想をお願いします。