貧困家庭から大学進学するための豆知識

本noteでは”貧困家庭だけど大学に進学したい高校生”を対象としている。さて、前置きが長いのは嫌いなのでさっそく本題を始めさせていただく。

給付奨学金を活用しよう

これに尽きる。ただ、このまま終わらせると駄作確定になってしまうので、ここから詳しく説明していく。

つい数年前、JASSOの給付奨学金の対象が広くなったのはご存じだろうか。

こちらのサイトを見ていただければわかるが、現在は非課税でない世帯でも給付奨学金を受け取るチャンスを得られる(自分の世帯が対象かどうかは上記のサイトからシミュレートしてほしい)。
この給付奨学金は授業料減免とセットになっている。そのため、この給付奨学金の対象であれば授業料がいくらか減免されると考えていい。これが最優先で確認すべき事項である。

JASSO以外の給付奨学金に応募しよう

実は、JASSOの給付奨学金は他の奨学金と併用できる。しかし、ここで注意点となるのは、JASSOは他の給付奨学金との併用を禁止していないが、併用を禁止している民間の給付奨学金もあるということである。JASSOの審査に通ってから応募する人も多いと思われるので、そこに気を付けていただきたい。

まず調べてほしいのは出身県の給付奨学金だ。出身県の学生のみを対象とした給付奨学金ならば競争率が低く、通りやすいだろう。
次に、いくつかの学部のみを対象とした給付奨学金だ。例えば私は経済系出身だが、経済だと以下のような給付奨学金がある。

これは学部三年から応募できるものであるため、今読んでいるあなたにはまだ関係ないかもしれないが、一例として挙げさせていただいた。このような学部を限定した給付奨学金というのは意外と多い。

次が、まったく知名度のない給付奨学金である。例えば、地域育成財団の給付奨学金だ。

この財団は地方の学生を支援するために活動しているが、まだ二期生の選考をしている最中である。つまり、他の財団に比べると発足して間もないため知名度が低い。このように、穴場を探すというのも一つの攻略法だ。

出身県外の大学なら寮に住むという選択肢を考えよう

特に国立大の寮である。国立大の寮は古くて狭い代わりに格安である。例えば東京大学の三鷹国際学生宿舎では、月額8850円で住むことができる。

基本的に国立大の家賃というのはこのくらいの水準である。ここまでで述べた給付奨学金を使えば、家賃に水道光熱費を足しても問題なく払えるだろう。

勉強しよう

正直、これが一番大事だ。ここまで読んできた読者諸君は嫌でもわかっていると思うが、貧困家庭から大学進学するためにはまず国立大以外の選択肢がない。どれだけ偏差値が低くてもいい、とにかく国立大に入る必要がある。なぜなら私立大では厳しい理由が二つあるからだ。
・授業料減免を使っても施設維持費は全く減免されない
・寮がない、または寮が格安ではない
貧困家庭”からの大学進学には私立大は向いていない。進学するとしても実家から通える範囲に限定されるだろう。また、公立大ではそもそも学生寮がないということが多い。そのため、公立大も実家から通える範囲に限定されるだろう。ただ、この辺りは各々の家庭の経済状況、本人の学力によるので、ぜひ親と相談して決めてほしい。ただ、県外に住むなら格安寮のある国立大が候補となるのは間違いないだろう。

まとめ

・JASSOの給付奨学金に応募しよう
・JASSO以外の給付奨学金を探そう
・勉強しよう

簡単に言えばこの三つである。
個別の財団について紹介していないが、それは学部、大学ごとに対象となる給付奨学金が異なるためである。ぜひ、自分に合った給付奨学金を探して毎月の収入源を確保していただきたい。一応私が調べた時に参考になったサイトを載せて締めようと思う。

ここまで読んでいただいたあなたに価値を提供できていたら幸いです。ありがとうございました。

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