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花より防除 花の管理による予防と成長の調整

灰星病という病気が桃にもあり、この病気の感染力はすさまじく、

この病気に感染した患部を触って他の健康な桃を触ると感染し広がっていきます。

選果場に灰星病が感染した桃がひとつ入り、ひとつ触った手で作業したり、ベルトコンベアなんかに触れたりすると選果場にある桃がすべて感染するリスクがあるとても怖しい病気です。

この灰星病は花腐れが起因となり感染します。

灰星病にかからないためには、花をしっかり管理してあげることがポイントになってきます。

自分たちの園では満開時にしっかり摘花しベルクートを散布しています。

この薬剤は作用点が2つあるため、

ひとつの作用点に対して抵抗性がついても、もうひとつの作用点が効くため薬剤抵抗性がつきにくく効果があります。

満開時にしっかり管理してあげて、今後は予防で十分にマネジメントできる病気なので満開時は花より防除ということで○

植物は子孫を遺すために花にたくさんエネルギーを送ります。

摘花をすることで分散されているエネルギーを凝縮させることも、この作業の狙いです!

この、エネルギーの消耗を減らしてあげるだけで肥料の節約にもなり、おいしさも凝縮されます○

きれいな花を愛でながら仕事をするのもこの仕事の佳きところでもあり、桃の一年で1番楽しみにしている作業です○

今年も良い実りになりますように。

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