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「いつかやりたい」だけでは、いつまでも実現しない

こんにちは、リトルコチカのHayashiです。
※リトルコチカについてはsericoのnote記事をご覧ください。

7月25日に始まった「しろくま湯たんぽプロジェクト」は8月31日に無事終了しました。
詳しい結果は→こちらから

初めてのクラウドファンディング挑戦を通じて感じたことを勢いに任せて書き綴りました。少し長いですが、よかったら最後までお付き合いください。

クラウドファンディング期間中は毎朝起きたらすぐにパトロン数をチェックし、その後も一日に何度もページを覗いてはパトロンが増えてないか確認していました。

まるで子猫を家に迎えた直後のように、毎日気にかける存在が増えたことで夢のような、それでいてあっという間の1ヶ月でした。


- 高いハードルだと思い込んでいた -

前々からリトルコチカではぬいぐるみを作る計画がありました。

デザフェスなどのイベントでも「しろくまくんのぬいぐるみはないんですか?」とよく聞かれていましたし、少なからず自分たち以外にもしろくまくんのぬいぐるみを望んでくれている人たちがいるというのはわかっていました。

いくつかの業者へ見積もりを取ったりもしましたが、ロット数の問題や在庫リスク、特に初期投資額の大きさなどを考えると小さな組織であるリトルコチカにはハードルが高く、なかなか行動に移す勇気がありませんでした。

そういう状況だったので「クラウドファンディング」という選択肢は割と自然な流れとして私たちリトルコチカの頭の中には出てきました。


- 背中を押してくれた1通のメール -

そんなこんなで日々を過ごしていると、リトルコチカの元に一通のメールが届きました。

「しろくま湯たんぽのクラウドファンディングに挑戦しませんか」

そのメールは株式会社CAMPFIREのNさんという方からでした。
※CAMPFIREはクラウドファンディングのプラットフォーム会社

NさんはちょうどCAMPFIREが公式でやっているモーコレ(現CAMPFIRE creation)というサイトで、動物キャラクターのグッズを企画していました。
そんなときにsericoが描いた「しろくま湯たんぽ」のイメージイラストをTwitterで発見し、それを気に入ってくださりメールをくれたのでした。

※このイメージイラストの投稿が全ての始まりでした。

その頃にはリトルコチカ内でぬいぐるみ化の話が上がる時には「クラウドファンディング」という単語もセットで出てくるようになっていました。

そんなタイミングで届いたクラファンお誘いのメール。

まるで私たちリトルコチカの日頃のミーティングをNさんにずっと覗かれていたような絶妙なタイミングでのお誘いでした。


- 善は急げ -

メールを読んだ後、私たちはさっそくミーティングのためによく行く近所のカフェにでかけました。

すっかり冷めてしまった中煎りのコーヒーを飲みながら、僕たちは必死になって似たようなプロジェクトを探したり、クラウドファンディングの成功例をググったり、とにかく何でも調べまくりました。

「リターンは3種類くらいがシンプルでわかりやすいのかなぁ」
「サンプルが上がったらそのまましばらく借りれるかな?撮影たくさんしたいし、イベントにも連れていきたいよね」
「最初の告知はどのタイミングでやろうか?」

そんなかなり具体的な話をしたことを覚えています。

まだNさんへメールの返信もしていないのに、リトルコチカの中ではすっかりプロジェクトがスタートしていました。


- 踏み出す勇気 -

クラウドファンディングへの挑戦に躊躇していた私たちですが、Nさんからのお誘いメールに背中を押されて気持ちが一気に上がりました!

ぬいぐるみを作りたいという夢を実現させる唯一の方法は「ぬいぐるみを作る」ことだけ。

そしてクラウドファンディングなら今すぐ自分たちで行動に移せる!

ここで二の足を踏んでいては、いつまでたっても実現なんてできないのではないか。

せっかく踏み出すきっかけをもらえたのだから、すぐに挑戦すべき。

このとき僕はそう強く思いました。

その想いをsericoに伝えると彼女も全く同じことを考えていました。

その瞬間から私たちの中から「やるか・やらないか」という選択肢はなくなり、「どうやって成功させるか」という道のみが残ったのです。


- 数えきれないほどの不安を乗り越えて -

もちろん、クラウドファンディングをはじめるにあたり不安はたくさんありました。

「支援が集まらなかったらどうしよう…」
「自分たちが思っているよりもしろくまくんの人気がなかったら悲しい…」
「未達成だったらせっかく期待して支援してくれた人に届けられない…」
「その場合は100%達成まで残りは全部自分たちで支援しよう!」

などなど、およそみなさんが思いつくだろう不安のほとんどは経験したと思います(笑)

しかしながら、そんな時に背中を押してくれたのが「コチカの人たち」の存在でした。

「コチカの人たち」とは、

・いつもイベントに来てくださる方
・通販でグッズを買ってくれる方
・いつもイラストなどをRTやいいねをしてくれる方

要するにリトルコチカを応援してくれている「ファン」の皆さんのことです。
私たちが勝手にそう呼んでいるだけですけど(笑)

リトルコチカはhayashiとsericoの二人で活動するユニットですが、勝手ながらそういうみなさんもある意味リトルコチカのメンバーのように感じています。
(今後は方向性の違いで脱退されていく人もたくさんいると思いますが。。。笑)

クラウドファンディングとは、単なる資金集めの手段ではなく、みんなで支援し合い、みんなでプロジェクトを作っていく手法だと僕は認識しています。

しろくま湯たんぽプロジェクトも自分たち2人だけのプロジェクトではなく、たくさんの「コチカの人たち」と一緒に挑戦して、一緒に作りあげるプロジェクトだ。

そう思ったら急に心強くなり、失敗の不安はあまり感じなくなりました。

そして最初のメールを頂いた翌日、Nさんに「やります」という返信をして、正式に「しろくま湯たんぽプロジェクト」がスタートすることになりました。

寒がりの僕たちにはダウンジャケットと手袋が欠かせない、まだ寒さの残る2018年の3月頃の話です。


- そして無事プロジェクト終了 -

それから打ち合わせを重ねて7月25日のスタート日を迎えます。
クラウドファンディング開始後、90分ほどで100%達成。
その後も順調にパトロンが増えていき、8月31日に目標の1157%、計937人のパトロンの方の支援を得て無事終了しました。

私たちが成功に向けて実践した施策など、具体的な話にご興味のある方が多ければまたブログにしようと思っています。
今回のプロジェクトを通じて私たちが学んだことを、これからクラウドファンディングに挑戦する方やリトルコチカと同じような活動をしている方と共有できたら嬉しいです。


- 今できることに全力を -

絶妙なタイミングでのお誘いをきっかけに動きだした「しろくま湯たんぽプロジェクト」

今回のクラウドファンディングを通じて、「いつかやりたい」と思っているだけでは、いつまでもできないということを身をもって経験できました。

それがいくら強い思いであっても、動き出さなければ結局いつまでたっても実現はできません。

日頃からやりたいこと、実現したいことは今できる範囲でもいいので形にすること。そして発表すること。

「絵本をつくりたい」なら1冊のコピー本でもいいから作ってみる。それをSNSに出してみる。
「カメラをはじめたい」ならまずスマホでいろいろ撮ってみる。それをインスタに投稿する。

「今できることに全力を尽くせないなら、これから先もきっと実現なんてできない」のかな、と思います。

私たちリトルコチカはかねてから夢だった「しろくまくんのぬいぐるみを作ること」を実現させることができました。

一歩踏み出すことで人生が文字通り一歩だけ前に進んだ気がしています。

頭では理解していてもなかなか実践できなかったことの一つをクリアできたので、きっと次の新しい夢も実現できると思います。

そして、その新しい夢もできれば「コチカの人たち」と一緒に達成していきたいです。

みなさんに実現したい夢はありますか?

その実現のために今すぐできることはありますか?


リトルコチカ Hayashi


※しろくま湯たんぽプロジェクトはみなさまのお手元に「しろくま湯たんぽ」が届くまで続きます。
Nさんから担当をバトンタッチされたTさんやNさんを中心に、献身的に対応してくださる多くのCAMPFIREのスタッフさんたちと最後までがんばりますのでよろしくお願いいたします。