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バターみたいな、月。

ちょっとグズグズしている息子。

それならばと、外に出てみることにした。

ぷかーんと浮かぶ黄色い月。

ほぼまんまるな月だね!

少しだけ気分が明るくなったみたい。

ムーンだ!ムーンだ!

寝る前に少しだけ笑顔が戻って来てくれてほッ。

そんな矢先に息子が一言。

バターみたい。バターみたい。

なんとまぁ、詩人を生んでしまったのでしょうか。

黄色い色合いが似ているからか、つやっとした雰囲気だからか。

そうだねぇ。バターみたいだねぇ。

なんだかほっこりした気分になった二人。

明日には満月。秋の満月は大きいんだよな。

そんなことを思って、ふと一言。

左下が少しへこんでるのは、ナイフですくって
朝ごはんに食べちゃったからかなぁ?

朝ごはんの時にはナイフを持って「自分で自分で」とバターを取りたがる息子が喜ぶかなと思って、詩人モードで声をかけてみた。

どんな返しがくるかな、と楽しみにしていた矢先に、ずばッ。

いや。食べてないと思う。

突然、リアリティあふれる声に戻った息子。

母ちゃんはちょっとだけ、月夜を眺めながめながら詩人したかっただけなのに。とほほ。


▼息子×月もあれば、息子×太陽のお話もあります。


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