みんなで、変化を乗り越える。
「3年ぶりの一時帰国」というと、周りの人に「よく耐えたね~」と言われる。
でも、正直なところ、一時帰国直前にもほとんどワクワク感はなく、日常を離れることや、ルーティンが崩れる方が心配だった私。
実際にたどり着いた日本は、異常気象なほど暑いし、幼稚園のない息子は暇を持て余しているし、仕事はまったく手につかない。
出産という大きな理由がなければ、たぶん帰ってこなかっただろうなぁ…と思いたくなるほど、結構ハードな生活をしているこの2週間だった。
そう思ったのは、私だけではなかったみたいだ。
毎日明るくおばあちゃん・おじいちゃんっ子風の息子から、たまにポツリと発せられる言葉が心に引っ掛かる。
そうだよな。彼だって、このうだるような暑さはつらいよね。ルワンダってアフリカだけど、よっぽど涼しいもんなぁ。
彼の中では「ルワンダ」が圧倒的に人生を過ごしてきたホームだから、そろそろ帰りたいなぁという気持ちになってきているのかもしれない。
自分が異国の地で出産すると覚悟すれば、こんな暑い時期に帰ってくることもなかったよなぁ…なんて思っている矢先に、息子からの一言がグサッ。
でも、小さい子どもはそうじゃない。別に日本に行きたいなんて思ったわけじゃないのに、親の都合で連れまわされているだけ。
そんなことを忘れて「ちょっと仕事したいから静かにしてくれないかなぁ」「なんでお昼寝しないんだろうか(外に出てないから体力が有り余っているだけ)」なんて思うのは、子どもにとって失礼だよなぁ。
明るく振舞ってくれているけれど、ほぼ初めましてなおじいちゃん・おばあちゃんとの暮らしは、生活リズムがいつもとはちょっとズレているし。
少しずつ距離が縮まってきた犬にだって、ふとした瞬間にマウントをとられて大泣きしているし。
おじいちゃん・おばあちゃんが甘えさせてくれるというメリット以外に、小さな体でいっぱい吸収しながら、我慢していることもたくさんある。
大人だけじゃなくて、子どもにとっても、試練といったら失礼だけど、成長の夏になりそうだな。
みんなが一斉に体調を崩した2週間がやっと落ち着き始めて、息子にも少し変化が表れて、改めて考えさせられる一時帰国への向き合い方。
仕事が思う通りに進まないことにイライラするのはちょっと脇において、もっと息子と向き合おう。
もっと一緒に、遊ぼう。
そう思ったからこそ、今日は夜ご飯を一緒に作った。二人で並んで野菜を洗ってスープを作り、じゃがいもをつぶしてコロッケを作った日。
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