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【ココロ】やる気スイッチ - “好き”はすごいパワー

「やる気をだせ!」と言われても、出る時は出るし、出ない時は出ない

無駄夢中で何かに取り組むことができるのは、それが本当に楽しくて楽しくて仕方がなかったり、どうしてもそれを成し遂げたいと思うからです。

やる気があるから取り組むことができるのではなく、取り組むことが楽しいからやる気が出ます。これがモチベーション(動機づけ)です。

以前、あるトレーナーが選手にトレーニングプログラムを作成し指導をしたのにも関わらず、その選手が真面目に取り組みませんでした。トレーナーは「私は、私が君にとってベストだと思うプログラムを組んだにもかかわらず、それを行わないのであれば、もう私のところには来なくていい。」と言ったそうです。
実際どんな状況だったのかは分かりませんが、おそらくこの選手は、そのトレーニングが自分の役に立つものだと感じなかったのでしょう。
考えられる理由は、
①トレーナーが選手に重要性を示すことができていなかった
②選手自身の目標が明確でないから、どんなトレーニングにも重要性を感じなかった
どちらかではないかと思います。
どちらが正しいとか間違っているというのではなく、「選手がトレーニングプログラムを重要だと思っていない」ことは確かだと思います。

勉強やトレーニングもそうですが、それをやる意味や目的がわからないと、なかなか集中して継続することができません。ですが、目標が明確になり「どうしてもこれをやりたい!」と思うと、誰に言われなくても“まっしぐら”になります。

今回は私の経験を2回に渡って2つ紹介します。


英語の成績「1」が留学

アメリカの大学を卒業して、アメリカのトレーナーの資格を持っている、というと「頭の良い人」のような扱いを受けますが、決してそうではありません。

私は高校生の頃、そこそこ強豪校のバスケ部のマネージャーをしていました。部活が楽しくて楽しくて、朝6時前後に起床して学校へ。朝練して昼練して放課後練。帰宅は22時すぎ。土日祝日も部活。学校は部活のためにあるもの。授業は寝るもの。休み時間はご飯を食べる。そのような高校生活でした。誰からも強制されていません。

何も言わずに協力してくれた両親、何も言わない(呆れていた)先生たちに感謝です。

入学試験では(確か)500人中190番台で入ったはずなのですが、見事にビリから2番目に落ちました。それを3年間キープ。体育以外の成績は5段階中1か2。
勉強をしていなかったので当たり前の話。もし、一所懸命頑張って勉強していたのにこの成績だったら落ち込んでいたと思います。そうではないので「仕方ない」。

高校卒業後、渡米するのですが…
クラス中が苦笑いしていました。「え、大丈夫なの?」と。
私は「どうにかなるでしょ!」と気楽なモンでした。

「よし、トレーナーになるぞ!」と意気込んで渡米

語学学校→TOEFL(Test of English as Foreign Language)を受ける→大学
という流れになるのですが、私が最初に当たった壁は「勉強癖がないこと」でした。

英語がわからない、私の英語が通じない、先生が何を言っているのかわからない。ということは全く壁に感じませんでした。なぜなら「勉強してこなかったのだから仕方ない。でも、トレーナーになるにはがんばらないと!」という思いでした。
ですが、勉強癖がなかったことに関しては本当に後悔しました。元々勉強が嫌いなわけではありません。でも、すぐに集中が切れてしまう!「もっと勉強をしておくんだった!」

ほとんどの留学生は半年で、TOEFLである程度の点をとり大学や短大に入るか、もしくはやめていくらしいのですが、私は1年かかってようやく短大(Junior College)へ。

そこでやっと「英語が通じない!授業が大変だぞ!」と感じるようになります。Junior Collegeは小規模なので、授業も小規模。アメリカ人の友人ができ、英語や英会話の練習をして過ごしました。比較的先生との距離も近いため、言葉が不自由なところは理解して、多めにみてもらえました。

ですが、Junior Collegeではトレーナーになれない。大学への編入が必要なのですが、当時2つの大学が(私の中で)候補に上がっていました。拙い英語で問い合わせ、実際に車で3時間かかる大学まで見学に行ったり。

今思うと、あの下手くそな英語で問い合わせをしたり、実際に1人で大学へ見学に行ったり、よくやったものだと我ながら感心します。しかし、当時は「トレーナーになるんだ!」という強い思いがあったので、そういった行動が「怖い」とか「辛い」、「苦労した」などと思いませんでした。むしろ、目標に近づいていることが楽しくて嬉しくて仕方ありませんでした。

そして、どうにか大学へ編入。
大学はJunior Collegeとは規模が違うので、日本でもそうだと思いますが、映画館みたいな講堂で授業があります。相変わらず英語の授業はなかなか理解できないし、教授との距離も遠いので、成績のみで判断されます(当たり前ですが)。留学生もたくさんいて、その中には優秀な留学生もたくさんいるため、留学生だから多めに見てもらえるなんてことはありません(当たり前ですが)。

そしてまた思いました。「高校でもっと勉強しておけばよかったー!」

どんなに後悔をしても過去は変えられませんし、完全な自己責任。トレーナーの資格に必須なのは「大学卒業(学士以上)」。トレーナーになるためには勉強ができないなどととは言っていられないのです。

成績が思ったように伸びず学部のアドバイザーに呼び出されて怒られたり、トレーナーでお世話になっていた教授たちに助けられたり、友人たちが勉強を見てくれたり、たくさんの人の力を借りながら無事に卒業!

なんと!語学学校1年、Junior College2年 大学4年(体調不良で半年休学を含む)と卒業までに7年もかけてしまいました。

親に感謝です。


「好き」「興味がある」「どうしてもなりたい」というパワー

高校での部活。
あんなに毎日よくやったと思います。しかも私は選手ではなくマネージャーです。寝る間も惜しんで選手と同じくらい動き回っていました。楽しい思い出しかありません。

留学
あんなに勉強癖がなかった私が、あんなに勉強をするなんて!
(元々勉強は好きです。中学生の頃までは“中の上”くらいの成績でした)
目標が明確になると「やるしかない!」となんでも乗り越えられるものだと思いました。

ですがもし、高校生の頃に「私の将来に勉強は必要だ」と知っていたら、もう少し楽に進めたか、もしかしたら別な道があったかもしれません。なんでも遅すぎることはないですが、早く知っておいたほうが良いことはあると思います。


私にとって1番幸福だったのは

両親が私の行動に全く反対しなかったこと。

部活に明け暮れていた時も全力で応援してくれました。
3年生になったときに一言「授業だけ起きていなさい。聞いてないくてもいいから。起きていなさい。」と母に言われたことを覚えています。

アメリカで大学へ編入したい、トレーナーになりたい、と言った時も全力で応援してくれました。(家族会議は行われました)

家族が自分を信用してくれている、何かあれば絶対味方でいてくれる、それを感じることができるからこそ、私は自由だったのだと思います。

先日母と電話で話をした時に
「強く育ててくれてありがとう」
と伝えると
「放置していたら、あなたが1人で勝手に強くなっていました」
と言われました。


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株式会社りとるジム
カラダとココロのメンテナンス
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