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【ココロ】部活でできるメンタル・トレーニング-目標を立てて、じゃぁどうする

「これをどうしても成し遂げたい!」
「自分はこんな風な人になりたい!」
と、はっきり目標を持っている人は強いです。

目標を達成させるために必要なことは苦痛だと思わないからです。また、今行っていることが自分を達成に導いてくれるのだと思えば、やはりそれを苦痛だとは思いません。
ただひたすらに目標達成に向かってまっしぐらになれるのです。


以前書いた
部活でできるメンタル・トレーニング〜じゃぁどうする?
の中で、ミスをした/失敗をしたそんな時は「じゃぁどうしたらいいか?」をすぐに考えましょうと書きました。
実は、「じゃぁどうする?」という言葉の前に「目標を達成するには」という言葉が入ります。「目標を達成するには、どうする?」

例えば、試合中にミスをしたとします。その場合、
「この試合に勝つにはどうする?」
と考える場合もあれば
「この大会で優勝するために、この試合をどうする?」
「将来、世界で戦うはずの私だったら、今このミスをどう挽回する?」
などという考え方もあります。


電車に仲間と一緒に乗っていたとき、大きな声で騒いで注意されてしまいました。
どうするか?

例えば、競技や演奏で地域のトップ、県のトップ、国のトップ、世界のトップを目指す目標がある場合。それを成し遂げた自分は、どんな人間が考えてみましょう。

周囲のことを考えず、ライバルはひたすら傷つけて蹴落とし、身内だけ大切にして、全く応援されない人を目指しているのでしょうか。

自分と全く関わりがない、全く知らない人たちから「あなたの競技・演奏をみて元気が出ました。ありがとう!」と応援してもらえる人でしょうか。

なりたい自分を明確に持っていると、何か起こった時にすぐに判断ができ、行動を決めることができます。


成し遂げたいこと、なりたい自分などの目標がないと
 何をやるべきなのかわからない
 今していることの意味がわからない
これではやる気が出るはずがありません。苦痛でしかないのです。

また、他の誰かに言われて決めた目標も、あまり役には立ちません。
例えば、親に言われたから医者を目指す、親に言われたから◯◯をしている、先生に期待されているから、監督のために勝ちたい、などです。
こういった人たちは、ケガや体調不良で悩まされることが多いです。
結果を出す人ももちろんいますが、自分が心のそこから成し遂げたいと思っていることではないために苦痛を抱え続けることになります。

今すぐに壮大な目標を立てる必要はありません。
目標がよくわからない人は「自分の好きなこと」をたくさん見つけてみましょう。


中高生の子たちから
「数学なんて人生の役にたつと思えない」
「別に日本語さえ話せればいいし、英語なんて必要ない」
「別に、世界を目指すわけだからトレーニングなんて必要ない」
と言われたことが、結構あります。

勉強は、選択肢を増やしてくれます。
これからたくさんの人や情報に出会い、これから何に興味を持つかわかりません。今は想像できないものに興味を持つかもしれません。
そんな時に「勉強しておけば良かった」「知識が足りないからできない」となってはとてはもったいないです。勉強はいつになってもできますが、勉強に集中できる今やっておくと「時短」です。

例えば、考古学者。あるテレビ番組をみていて知ったことです。
ピラミッドの謎を解くために、大きな機材を抱えてピラミッドの中に運び込みます。
なんという体力!
分析?解析?には、私の想像だけでも歴史、物理、数学、計算などなどの知識と技術が必要でしょう。
そして発表には英語が必要です。

健康であることに必要なものはなんでしょうか?
「カラダ」ば物理学です。運動学でももちろんありますが、私個人的には物理学です。栄養を学ぶには化学が必要です。英語が話せた方が、仕事の幅が広がります。
「ココロ」の健康に、世界史を知っておくととても役に立ちます。心理学は統計学も含まれているので数学的知識も必要です。必要というより、嘘を見抜ける力となります。
そして何を学ぶにも様々な知識が必要で、それには文章を読解力や想像力が重要です。

トレーナーになるために何が必要かを全く考えていなかったので「数学をもっとやっておけば良かった!」と痛感しました。

どんな道を進んでも、今勉強していることは役に立ちます、無駄になることはありません。


話が少しそれてしまいました。

まずは目標を立ててみましょう。
それはいつ変更しても構いません。だからなんでもいいのです。
そして複数あっても構いません。むしろ、色々な分野の目標:部活の目標、勉強の目標、将来の目標などがあったほうが好ましいくらいです。

そしてそれを内緒にしましょう。
家族にも友達にも内緒にします。誰かに「ツッコまれる」とやる気を無くしてしまうからです。1人でコツコツとやる方が気楽です。


ここからは経験談です。

食事をやたらと気にしているアスリートがいました。
徹底した食へのこだわりではなく、本やネットで得た情報から「完璧な食事」を探しているようでした。
その選手は「ケーキが食べたい。でもケーキを食べることは体に悪いことだと思う」と考えすぎてしまいます。食べても楽しめず罪悪感にかられ、食べないで我慢すると気持ちが満たされずイライラします。

休日に食べるたった一つのケーキで、パフォーマンスが落ちるような練習しかしていないのか?
食事を気にするなと言っているのではありません。目標を達成するのに必要なことは人それぞれで、自分に必要なものは自分にしかわかりません。ネットや本にある情報は「手段」です。重要なのは「心の底から達成したいと思っている目標」です。それによって手段が決まります。手段を先に選んでしまうと「正しい手段」にとらわれてしまいます。すると目標を見失います。そして、目標は達成できません。
食事という手段にとらわれてしまい、正しい食事・完璧な食事を探せば探すほどそれに時間と労力を費やしてしまい、肝心な「パフォーマンス向上」から離れてしまうからです。

私はこれまで無理をして練習をし続けて体調を悪化させた人たちを何人も見ています。

ある大学生ランナーは、脚を疲労骨折をしていました。走ることを禁止されているにも関わらず、毎日走っていました。私の担当ランナーではありませんでしたが、みかねて「2週間我慢をすればまた走れるようになる。でも、走り続ければ1ヶ月後も痛みを抱えたまま走ることになるよ」と伝えました。ですが、そのランナーが私の言葉を聞き入れることはありませんでした。
私の知り合いのランナーやトレーナーからは「陸上、特に長距離はこんな感じですよ。一日でも休めばタイムが落ちるんです」と言われました。
そんなわけあるか!と怒りを覚えました。

休みなく練習をして疲労困憊なのに「勝ちたいから練習をする」「うまくなりたいから休みなんてとってはいけない」という子どもたち、指導者、保護者によく会います。しかし、本当にそれが目標達成につながっているかどうかよく考えてください。

疲労困憊で毎日練習を続けて、続けて、続けて、それを繰り返した結果どんな未来がやってくるか想像しましょう。心身ともに健康で、理想的なパフォーマンスを発揮できる未来がイメージできるでしょうか。

たった2、3日休みをとっただけでパフォーマンスは落ちるのでしょうか?
もし「落ちるかもしれない」と不安に思うのならメンタルに問題ありです。毎日の練習を自信を持って行っていないことになります。もしくは、周囲の大人たちから「練習を1日でも休めば下手になる」と脅しをかけられて、洗脳されている可能性があります。

全ての行動は目標達成に繋がっている。
そのことをしっかり認識をして、行動を選択しましょう。


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株式会社りとるジム
カラダとココロのメンテナンス
www.littlegym.jp

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