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【ココロ】部活でできるメンタル・トレーニング - 「じゃぁどうする?」

「メンタル・トレーニング」がうまくいかない理由とは?

例えば、チーム・スポーツで、これまでやったこともない見たこともないフォーメーションを、試合直前に「今日はこのフォーメーションで試合に臨む」と言われても、成功する確率は低いでしょう。

音楽でも、全く練習したことのない曲をいきなり人前で最高のパフォーマンスで演奏したり歌ったり表現するのは困難でしょう。

それと同じく、いきなり「競技中/演奏中に気分が落ち込んだら、“自分はできる!”と言いましょう」と言われたところでできるわけがありません。メンタル・トレーニングも「トレーニング」なので日々の練習が必要です。

以前、全日本メンバーでもあった選手から大会前日にメンタル・トレーニングの講習会があると聞いたことがあります。「その講習会は有意義ですか?」と聞いたことろ、ほとんどの選手が参加しろと言われたから参加しているだけと、言っていました。
さぞかし講習会を務める講師も不本意なことでしょう。「やっておけばいいだろ」と義務として開催する講習会ほど、そして選手が義務だから参加するものほど、講師に対して失礼なことはありません。

「落ち込む」も癖

失敗をして「なんでこんなミスをしてしまったんだ」と落ち込むのも、
誰かと比べて「私はなんてダメなんだ」と落ち込むのも
「癖」です。
落ち込むのが癖になっているのです。

そしてこの癖は、部活中(練習中)にのみ発症しているわけではありません。
普段の生活から「落ち込む癖」がついています。

試合やコンクールで、ちょっとミスで落ち込まないようにするには、落ち込まない癖をつけるのではなく「これからどうする?」という考える癖と付けていきます。

中高生からよく聞くのは「落ち込まないように意識しようと思います。」
これを言う人は、だいたい落ち込んで回復できない人です。そして改善することができません。そもそも改善することを諦めています。
なぜなら「〇〇をしない」ってとても難しいのですよ。
「ミスをしない」代わりに「何かをする」必要があります。そうでないと、ずっと“ミス”にとらわれてしまい、結局ミスをしてしまいます。そして落ち込みます。
だから落ち込まない代わりに、何かを考える癖が必要です。

「じゃぁどうする?」

落ち込んだ時に「私はできる!」と自分に言い聞かせる方法があります。とても大切な言葉がけです。なぜならネガティブな感情は体を緊張させて萎縮してしまい、本来の力を発揮できません。「できる!」と思えば、本来の能力を発揮しやすいのです。
ですが、もともと「落ち込む癖」のある人にこれはちょっとハードルが高いことを私は知っています。だから、感情の部分をどうにかするのではなく「考える癖」をつける方法を知ってください。よっぽど簡単に取り組むことができます。

ミスをしたり、失敗をしたり、怒られたり、注意をされたり、気持ちが落ち込んだ時に自分自身に問いかけてください。

「じゃぁこれから何をすればいい?」「どうすればいい?」
考えろ!考えろ!

落ち込んだところで状況は回復しません。
上手くなるために、勝つために、パフォーマンスを上げるために、何をするのか?

とにかく考える癖をつける

自分の出した答えが正しいかどうかはあまり関係がありません。
毎回毎回、その状況に最適な答えが出ることはあまりありません。ですが、考えて出した答えは必ずあなたの「手札」になります。今回それが最適なものでなかったとしても、次にはそれが最適になるかもしれません。

考える癖をつけ、最適だと思う答えを出し、行動することを続けていると、考えてから行動するまでの時間が短くなります。答えが最適でなかった時に、また考えて別な行動をすること(軌道修正)もすぐにできるようになります。

これは日々の思考トレーニングです。
トレーニングの積み重ねで本番に発揮されます。

チーム・ミーティングでも「じゃぁどうする?」

チーム・ミーティングでよくあるのが「反省会」。
最悪なのが反省だけして終わることです。

「ミスが多かったね」「できなかったね」
「ミスを減らすように意識しようね」「できるように頑張ろうね」
こんな話し合いでは次も同じ結果になります。

ミスを減らすために何をするのか?
具体的に何をできるようにするのか?

反省より大切なのが「これからどうするのか?」です。

偉そうに「反省だけではダメだ!」なんて言う必要はありません。
一言提案すればいいのです。「どうするかもっと具体的に意見を出してみようよ」と。

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株式会社りとるジム
カラダとココロのメンテナンス
www.littlegym.jp


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