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『Neutral ニュートラル』ー #6 個展について

個展『Neutral ニュートラル』
10月24日(土)~11月1日「STUDIO DIFFUSE MAKE+ 」にて開催予定。

これまで何度か展示をしてきたが、今回初めて自分以外の人にキュレーションをお願いした。

デザイナー前田敏幸さんである。

前田さんと知り合ったのは、今回の個展の会場のオーナーで写真家の西谷月彦さんのご紹介だった。

西谷さんは2年前、大阪で開催されたアートフェア『UNKNOWN ASIA』に私が初出展したときにレビュアーをされていた。

そして昨年、個展のお誘いをして下さり、今回の運びとなった。

西谷さんの撮られる写真はSNSで拝見していたので、
こんな写真を撮る人なら、個展も信じてお願いできそうだと思った。

それと2年連続、フェアの会場で西谷さんがオーバーオール姿だったこともとても気になっていた。

面白そうな人だと思い、フェア終了後に個展の約束をさせていただいた。

以前から展示の準備にはとても苦労していた。

作品の並べ方、キャプション、ポートフォリオなども、当たり前だが全てひとりで準備しなくてはならない。

私の場合、ものすごく努力とエネルギーが必要な作業なので、昨年は展示の準備で身体も壊した。

そんな時、西谷さんから
「UNKNOWNでレビュアーをやってた前田氏を紹介するよ。良かったら彼に展示の相談をするといいよ。」
と言ってもらった。

数週間後に最初の打ち合わせでお会いした前田さんは、知識がとても幅広くお話しがとても面白かった。

この人が企画してくれる展示なら作品を活かしてもらえるのでは、と楽しみになった。

西谷さんと前田さんと私の3人の打ち合わせは、そこから何度も開かれた。

お二人から、自分の作品について色んな角度で質問がくる。

答えられないことは、詰めて考える必要があるということがわかり、
一生懸命考えた。

最初は、「こんなに言葉にしなくてはならないものなのか」と思ったが、

打ち合わせを重ねるごとに自分がスッキリして変化して行くのがわかった。

写真は昨年11月の打ち合わせメモ。
(走り書きでもポイントは逃さぬよう結構必死だ。今見ると全然関係ない話しもしている。)

作品をつくると言うことは、

こんな風に一生懸命考え抜くことであり、

自分が自覚していなかったことを意識に上らせたり、

生きる上でしんどい部分を楽にしていく作業なのかも知れない、

と思った。

今の自分は明らかに昨年の自分とは違う。

打ち合わせで質問をぶつけてもらったことで、

自分にあったコンプレックスに向き合わなければならなくなったが、

コンプレックスがあったことで、そこから作品が生まれることや、

生き方まで変化することがあることがわかった。

マイナスなのに、なぜか同時に大切に思えるようになった。

人と関わることでどんどん自分が変化する。

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