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犬用の服作り

愛犬に服を作った
実家の犬がまだ小さかった時に作った以来だ
軽く10年以上のブランクだ
しかも、実家の愛犬(チワワとダックスのミックス犬)と、私の愛犬(イタグレ)では体型が違いすぎるので、
型紙段階の準備が少し難しかった

そもそも犬に毎日服を着せようという感覚はあまりなかった
実家にいた犬も毎日は着てなかったし、何なら服が嫌いだった
犬は雪でも庭を駆け回るって歌もあるし
想像するに、その歌で歌われた犬は服は着ていないだろう
犬ぞりのハスキーたちも服なんて着てないし
新雪にダイブして真っ白になってる犬も居る
犬は雪が好きで寒さなんてへっちゃらだと思っていた

真冬にやってきた私の愛犬は、
イタグレなので毛が短くてたいそう寒がりだ
ストーブの前が定位置なのは当たり前だし、今でも気づいたら毛布にくるまっていたり、布団に潜り込んでいたりする
湯船に浸かると気持ちよさそうにおとなしい
こんなに寒がりな犬が居るのは、私にとってはかなり驚きだった

とにかく北海道が寒すぎるのだと思って
服を買ってきたり、知り合いの愛犬家さんのお下がりで頂いたりしたものを毎日着せていた
だけど、その愛犬家さんたちのわんこたちは
ポメラニアンやヨークシャテリアで
みんなフサフサもふもふな子たちだったようだ
今思えば、その子達は袖が無くて平気だったという事だ
冬服は割と袖つきのものもあったりするから、次の冬は袖つきを着せてあげようと思う

そんな真冬には、
服を着てもイタグレには寒いらしく
ブルブル震えるし、本当に外に出たがらない
人間が思うよりだいぶ寒がりだった

その間に服を着せる習慣が身について
今では毎日服を着せている

夫が寒いうちから張り切って散歩させていたので、慣れたのか諦めたのか、それとも暖かくなってきたからなのか、最近は以前ほど散歩を嫌がらなくなっている
気分が乗れば、帰りたくないと駄々をこねることさえある

お散歩はまだ下手くそで
グイグイ引っ張って行ってしまうから
ハーネスで脇がすれて赤くなったことがあった
早速ハーネスを買い替えたし、服もなるべく袖のあるものを着せることが私にとっては安心だ

さすがに暖かくなって冬のモコモコは卒業する時期になってきたので、Tシャツのようなものを着せているのだけど
この前通販で買ったTシャツがペラペラすぎてパジャマに見える上に
女の子だしピンク〜なんて通用しないくらい似合わなかったので残念ながらちょっと着せたいって思えなかった
なので手持ちの似合うTシャツが少ない

そこへ
夫が着なくなったTシャツを2枚出して来て
これでリメイクしてと言う
やれなくないけど時間ない〜とか可愛いの買えばいいよーとか文句を言いながら一枚作り始めたらまんまとハマって、1着を一気に作り上げてしまった

実は作る計画だけはしてたから
型紙は準備済みだったし、だいぶ前に作った事があるからそれほど難しい作業とは思っていなかった
半袖のクルーネックシャツになる型紙で
首周りの調節の仕方や着丈の伸ばし方まで解説されているのがあったので
何となく型紙まで作ったのをあたためてあった

一般的に売っている犬用の服だと、胸周りが大きく首周りが細く着丈の長めなイタグレには
ピッタリなものがなかなかない
どうしても首周りが大きすぎることが多いので、
型紙の調節の解説を読みながら愛犬サイズに近づけるようにやってみた

さあ、あとは布に型紙を写して切って縫うだけ!
(だけ、というにはこまごまやることがあるけれど)

まずは夫の着古しTシャツの一枚目を分解する
濃いカーキ色で、ベージュの謎のロゴが入っている
生地はしっかり目で縫製が丁寧なので分解に手こずった
そしてオーバーサイズではないノースリーブだから、布の幅が少なくて
型紙をそのまま使えない事が判明した
型紙を分解して、なんとか全てのパーツをとる

ここで一つミス
裾の縫い代が少なすぎた
嫌な予感はしていたけどとりあえず突き進む

縫い代をジグザグミシンでほつれ止めをして
型紙を分解してしまった部分は先に縫い合わせて元の形に作り直す
型紙の解説に沿ってパーツを縫い合わせる

そして縫い進めていたところでまたミスに気づいた
首周りが大きすぎる
首周りのサイズ調整で本当は小さくしたかったのを大きくしてしまったらしい
何と間抜けな私…

流石にそのままでは服が脱げそうなので
首周りに何箇所かタックを入れてみることにした
ちょっと可愛らしさが出て
これはこれで成功

でもタックを入れた分、布の厚みが出てしまう
全体的に縫い代が少なめだったので
うまく首周りが処理できない
大ピンチだ

着る(着させられる?)本人はイタグレ
首は細くて長いイタグレの服といえば、ハイネック!
ハイネックにしよう、そうしよう
と、ひらめいた

とりあえず切れ端で余っていた夫のTシャツの裾の部分(2〜3センチくらい折り返して縫ってあるとこ)を利用することにして、
首の太さに合わせて切り取る
ちゃんと縫い代も考慮した

タックを入れた縫い代を倒して
ハイネックの襟の部分をぐるりと縫い付けた

これはこれで難しい
人間用ミシンで小さな輪っか状のものを縫うって結構大変だったことを10年以上ぶりに思い出した

なんとかこれで出来上がった
着丈も十分で、思いつきでつけたハイネックもいい感じで
足の細さに対して大きめの袖も可愛い
まさかこれが着古した夫のTシャツとは思えまい

何が起きているのかわかっていない愛犬に着せてみる
めっちゃ可愛い!!
ハイネック最高!!
思いのほか可愛い服が出来上がって小躍りし始めそうなくらい喜んだ私
夫は自分の服を着ている愛犬に喜ぶ
本人だけ、???となっている

と、試着させたまま数時間経過…
懸念していた事が起こった
裾だ
縫い代が小さすぎたため、丸まってめくれてくる
でも大丈夫、予想してたから
これは裾にパイピングをして乗り切ろう!

翌日、いそいそと手芸店へ行って
バイアステープを購入
とりあえず無難に、ロゴのベージュに合わせた色のものをゲットした

帰宅後さっそくバイアステープを縫い付ける
カーブの部分は縫うのが私にはとても難しい
でもつけたら絶対可愛くなるからと頑張った
ついでに、袖口とハイネックのふちにも付ける
もっと可愛くなって、私は大満足
夫、どっちでもいい
犬、なんのこっちゃ
みたいな感じで温度差があったけれど、自分で服を作るとそういう小さなところが愛着をもてるきっかけになると思っているし、自己満最高だ!

出来上がった服は、女の子っぽいものではないけど、愛犬に似合っていてとても満足
もう一枚、夫の着古しTシャツを託されていたので
さらにもう1着を制作している

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