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旧約ぐりんびー物語41話🦋生きる役目

みどりまめをまいて
いろんなことがありました。
みみちゃん
てっちゃんのきのこハウスが
あれから
どうなったのか
気になって仕方ありません。

いつもなら遠くから
「てっちゃん!」と
叫ぶのに
こんこんとドアを叩きました。

「なんだおせっかいやろうか?」
いつもの
ハリネズミのてっちゃん
お決まりのご挨拶

「お前さんの来る所じゃない
そう話ただろう!」

「だから
  来たの謝ろうと…
  いっぱいありがとう!
 奇跡の泉への冒険も楽しかったし」

「センチメンタルミミちゃんは
もうお終い
いろんな事に動揺してさ。
研究室での恐ろしいこと
こんなおれさ

ミミちゃんたちと
ぐりんびーの仲間と
ぐりんびーで喧嘩せず
暮らせるかな〜なんてさ」

「何言ってんの
てっちゃん!
これからも
ぐりんびーにいる限り
ぐりんびーの仲間だよ」

「チビハリネズミさんも
ぐりんびーの新入り
ふくろう爺さんも
上手く出来るか?
心配してたからきたんだ
けど大丈夫そう!
ちゃんと孫ちゃんも
ご飯を食べ
大きくなるんだよ!
それからさ
時々
ぐりんびまめ大きくなったから
見に来て
水もあげてね!
じゃ…バイバイ

またね!と
みみちゃん
すっかり元気になって
ぴょんぴょん
うさぎ歩き

今まで人生を振り返えらず
突進のみの
てっちゃんだったのに
いつしか

「あいつ大丈夫かなぁ?」
なんて思い
でっかい声で
「気をつけろよー!
無事に家まで帰れよー!
狼に襲われるなよー!」
なんて
心配されて
振り向いたミミちゃん
おやおや
嬉しくて涙がいっぱいでした。


本当はミミちゃん
いっぱい心配して
いっぱい不安で
いっぱい泣いて
いっぱい悲しんで
お別れに来たんだけど

お月様もいるし
1人じゃないし

だから見守りありがとう!
たくさんの勇気をありがう!
振り向いて大声で叫ぶと
元気になって

うさぎ走りで
ぴょんぴょん
飛びながら
ぴょんぴょん
帰っていくのでした。

てっちゃんは
頭ぼそぼそとかき
後ろ姿に精一杯を感じ
後ろ姿が前向き過ぎ

大きな瞳が
キラリと光り
お互い心が
回復できたようでした。

ミミちゃんまいた愛の種。
ここで
お仕事はひとまずおしまい。

いくつも出会いが有り
別れも有るのです。
本当の愛を求めた2人だからこそ
神様からの愛の中に
永遠に
生かされる続けられるのでした。

愛され子供たちは育ち
やがて
愛することを知り
本物にの愛に出会えるなんて事は
ねずみの学校の試験より
難しいかも知れませんが…

みみちゃんは振り向かず
真剣に小走りで
お家じゃなく
心は
月のうさぎの元に向かって
走り続けるのでした。


ミミちゃんの仕事
きっと
きっと
不器用でかわいいうさぎたちの為に
見えない愛
触れない愛
だけど
心が暖たまる愛を伝え
♪♪♪♪☆ ♪
新しい別れ
新しい出会い
その中で喜んだり
その中で苦しんだり
そう
生きるもどかしさ
永遠の旅路マラソンの
伴走ラビットなのかもしれません。


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